仕事・キャリアの悩み

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仕事の意味

 仕事がストレス、という人は多いでしょう。
 WHOでは、職業性ストレスを「仕事上の要求・圧力によって、自分の知識・能力と合致しない仕事に立ち向かわなければならない人々が持つであろう反応」としており、厚生労働省の定期的な調査によると、人間関係が職場のストレスで一番高い要因となっています。

 何のために仕事をしているのか、働いている多くの人が自問自答したことがあるでしょう。
 家族を養わないといけないから、お金をもらわないと食べていけないから、そのような理由を浮かべてきたのではないでしょうか。

 自分の心に本音を聞いてみたとき、そのような答えでは自分は喜んで仕事に向かえないと、悩まれる人もいます。
 そして、本当に自分に合った仕事がほかにあるのではないか、そんな思いにとらわれて眠れぬ夜を迎える人もいます。

 現代は、何かに取り組む際に、意味を見出さないと進めない、と感じる人が増えています。まるで皆が哲学者のようになり、意味はモチベーションに深くつながるのです。
 意味を見出そうとする取り組みは、尊いものですが、すぐ隣に落とし穴も開いているので、注意が必要です。

 ブログも参考に
 ・日本人の職場への帰属感は高くない
 ・フロイトや安岡正篤に学ぶ
 

仕事の喜び・やりがい

 何が嬉しいことなのかは、人によって違います。
 それでも、頑張ったことが認められ、更にそのことで人が喜んでくれているのを見ることは、多くの人にとって嬉しい瞬間でしょう。
 仕事にやりがいがあり、ちょっと先には達成感が待っている、そこに向かって頑張ろうとできているのであれば、やりがいがあるでしょう。

 ちょっと極端な表現ですが、多くの仕事は、人の困ったことを解決するために存在しています。昔から、人が生きていくことに貢献してきたのです。
 現代の日本は、生きていくということだけを見ると、本当に満ち足りてきています。よく話に耳を傾けてみると生きるか死ぬか、という苦しみに直面している人は少なくないのですが、食べるものがなくて飢えている、ということは減っています。
 それ故に、生きているという実感、なんとか生き延びたという実感を日常の中では持ちにくいのが現実です。そして知らず知らずのうちに、「幸せなはずなのに…満足ができない」、そんな悪循環から出られなくなってしまい、苦しみの世界に囚われている人もいます。

 ブログへ
 ・職場での居場所
 ・ドーパミンの喜び
 ・生き物の喜び

自己実現・成長欲求が満たされるか

 仕事を通して成長し、そのような実感を持てているでしょうか。
 「こんな仕事では、何も学べない」と思う仕事を進めないといけないとき、何に意味を見出せばよいのでしょうか。
 「転んでもただでは起きない」そんな思いで、苦しみの中で踏みとどまる人もいることでしょう。そのように、どのような状況でも我がこととして選び取る姿勢を持つ時、耐える力が増して、自分の中でより深く感情を感じていくことができ、それは自己理解や他者理解につながっていくのです。

 右の三角の図は、心理学者のA.マズローが人の欲求を整理した、欲求の5段階説を示しています。基本的に人は、低次の欲求から満たしていこうとしますが、高次の欲求を喜びと感じる傾向が強いのです。

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 ・欲求の欠乏がもたらすもの
 ・台風一過

キャリアを考える

 5年先、自分がどのように働いているか考えると、どのような姿を思い浮かべられるでしょうか。そして、その自分をどのように感じるでしょうか。
 自分のキャリアを考えることは、仕事を通した人生の目標を考えることと繋がっています。

 現代の社会では、高度成長期以来の終身雇用制が大きく変化し始めています。転職は普通なことと捉えられるようになってきている現在、転職がうまくいかないとキャリアについての悩みがグッと増すでしょう。
 仕事のキャリアのことは、将来のことと繋がって感じるので、強い不安や恐怖に囚われる人が少なくありません。

 心理検査で脳の働きなどを見ていると、どうしようもなく仕事における向き不向きがあることがわかります。つまりキャリアの検討には自分の想いに加えて、客観的な適性の確認や、自己分析も必要となるのです。
 変えられることを頑張って変える努力は大切ですが、変えられないことを変えようとする努力は、苦しみを大きくするだけのこともあります。ただ、自分の目指した仕事と、自分の能力が不一致な時は、大きな喪失を味わうことになります。
 何歳になってもキャリアについて振り返り、考えることで、次の一歩が定まる、そのような視点で確かめていく人もいるのです。

当研究室の取組み

 当研究室の玉井は、官公庁・地方自治体、企業、様々な法人などの中で働いている人たちの相談もお受けしてきました。
 EAP(Employee Assistance Program)という制度の枠組みの中でも支援を行うことがありますが、組織とそこで働く人の間で、調整を進めることも少なくありません。

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