集団研修

研修

メンタルへルスへの基本理解と実践

 メンタルへルス研修の基本というと、セルフケア・ラインケアの研修が多いでしょうか。

 セルフケア、それは個人のストレスへの気づきと対処を基本とします。自分の状況を理解し、どのように対処して自分のバランスを維持していくのか、自分のワークライフバランスをどのように維持できるのか、そんな方法を確認し身に着けて頂きます。

 ラインケアは、管理監督者、つまり上司による部下への支援です。上司によって職場の雰囲気は一変し、仕事への関わり方も大きく変わります。多くの上司は、自分の仕事も抱えながら部下の支援もしなければならないという、多忙な状況にいます。
 コミュニケーションのスキルを高め、メンタルヘルスの知識を得て対応の見通しを持てることで、余計なストレスから解放され楽になります。そして、自分の取り組むことが整理され、いざという時に余裕を持って対応できるようになります。

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新人へのサポート

 新しく職場に入ってきた人たちに、業務の知識を高め、仕事の遂行を速やかにするスキルをを身に着けてもらうことは大切なことです。もちろん、メンタルヘルスに対する考え方、感じ方への理解も体験を通して深めてもらいたいことです。

 一人一人が自分自身を振り返り、今いる場所にしっかりと根を張れるようにする。新しいメンバーが自分たちの仲間になっていく過程を応援し、支え合う関係を作ってもらいたいですね。
 更には、様々なストレスを体験した後でも、自分の気持ちを整え、ストレスがあっても大丈夫になるような柔軟な心を育む教育は、長期的効果を高めるものです。
 以上のように知識を得るだけではなく、実際に自分と向き合い、自分の考え方や行動の傾向、そしてそれらを身に着けてきた時間である過去とのつながり、そしてご縁のあった人や物のことも見つめなおすことは、これからの未来に役立ちます。丁寧にそれらを辿り、見つめなおしていく、そんなステップの支援を提供しております。

怒る人

ハラスメントへの理解と防止

 ハラスメントは、法的にも整備されつつあります。セクハラについては、以前より職場における相談窓口の設置が義務付けられております。パワハラについても、同様な施策が進められており、今後もこの領域に目を配ることは必要なこととなっています。

 実際にハラスメント事案が発生していても、それを訴え出ることには、かなり高いハードルがありますし、一度周知したから、ということで済むものでもありません。

 一方、ハラスメントについて、過敏になりすぎてコミュニケーションができなくなる、というのでは本末転倒です。お互いを思いやるコミュニケーション、そしてそのプロセスへの感じ方を確認しあうことは大切なプロセスです。

 誰もが、感情を持っておりますし、時にそれが強く出てしまうこともあります。また、良かれと思ったことが相手には不快であった、などということも避けようがないことです。
 相互理解から相互信頼に向かうことは、ハラスメント防止に向けた取り組みと一致するのです。
 適切な知識を得て、つい知らず知らずに動いてしまう自分の行動を振り返りながら、よりよいコミュニケーションを進める、そのお手伝いを提供します。

組織管理・組織分析、タイプ分けなど、その他の学びと実践

 集団・組織心理学の視点からの、組織管理や組織分析に関する知見も提供しています。
 組織の管理技術を高める取り組みと所属する個人が成熟しようとする体験の間には、微妙なバランスがあります。
 組織も人と同様に、生存本能を持ちます。人が集まって組織ができるのですから、人と組織は相互依存的ではあるのですが、人と組織が対立してしまうこともあるのです。
 対立や葛藤に向かい、その変化を促していく取り組みは、心理臨床とも通じます。

 また男女雇用機会均等法の改訂以後、更にはCOVID-19の影響もあり、ダイバーシティ、価値観の多様化への注目も加速しています。
 自己の理解を深め、自他の相互理解を深めることは重要なのですが、それらをうまく掘り下げていくと、自分の存在する意味、人と関わる意味、働く意味、仕事の意味を掘り下げていくこととつながります。そして、意味は人を強くします。
 その他、パーソナリティ・タイプへの理解を深めたコミュニケーション活性化や、ファシリテーター育成など、支援をお届けしております。
 研修や会議を計画する際には、実情をお伺いしたうえでご希望に合わせて内容を決めていきますので、何なりとお問い合わせください。

当研究室の取組み

 玉井は個人と集団への心理療法を行ってきた経験から、組織心理学へとその関心を拡げ、実践の場での機会をいただいてきました。
 個人のメンタルへルスの改善は一歩一歩進みますから、ダイレクトには社会には影響を及ぼさなくても、個人は社会の影響をダイレクトに受けています。その意味で、組織へのアプローチは個人へ支援と並行して必要なテーマなのです。

 自分が大切だと思うことを見つけ、それを続けていく、それが仕事と重なる部分があれば、どれほど大きなモチベーションになるのか、想像に難くありません。
 組織の方、そしてその中で働く人たち一人一人の話を聴いてきました。そして、それぞれの想いを確認し、伝えあい、強めていくための取り組みを進める、私・玉井としてもメンタルへルス・コンサルタントとしての取り組みは深い喜びでもあります。

 組織改善のための工夫、組織で働く一人一人のメンタルヘルスを良くしようとする組織の皆様のお役に立ちたいと思います。何なりとお気軽にご相談、お問い合わせください。

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