産業心理

ポストコロナを考える② 居場所感と所属感の変化

職場の居心地

 職場における居心地は、職場のメンタルヘルスを考えるうえで重要ですね。

 上司が明らかに部下に対して嫌がらせをして、居場所がないような態度をとることも、一つのパワハラとされるのでしょう。

 職場は何をするところかと考えると、仕事をするところです。
 仲良しな友達を作るために働き始める人はまれでしょう。

 居心地をよくするのは、生産性をよくするためでしょう。
 日本人は、とても生産性が低いとされていますから。

 実際には、生産性を高めるための居心地をよくするという目的と方法が入違ってしまって、居心地がよくなれば生産性が高まる、なんてことになってしまっているところもあるような気もします。
 チームビルディングと呼ばれる取り組みを私も学び、取り組んだことがあります。

 もちろん、「日本理化学工業」のように多様性を十分に受け入れて、成功した事例もあるのです。これは、それぞれの障害を持つ人の居場所感を作るのではなく、障害を持っていても働ける職場を作る工夫、によるのだと思います。

個の確立

 居心地をよくするために、まず必要なことは、自己理解を深めることです。
 自分はどのように物事を考え、対人関係に反応するのか、といったことです。

 その理解を深めると、他の人との違いも分かってきます。
 他の人への理解が深まると、人に不快な思いをさせないように、つまり「親切人のためならず」のようなもので、人を不快にさせると自分に不快さが戻ってくる、ということがわかるので、自分の振る舞いの調整力が付いてきます。

 「私はこう思います」という主張を、相手を不快にさせずにうまく表現できる人を見ると、素敵だなぁと思います。

職場から離れる時間が長くなることの影響

 以前は、職場に長くいるのが職場への貢献、などという意識を持つ人たちが多い時代がありました。
 現在の新型コロナの影響では、職場にいる時間を減らすことが良いこと、となってきます。

 新社会人の人たちは、自分が所属する組織の人たちとの顔合わせもままならず、名前も覚えてもらえず、会社への所属感も、帰属感も、それどころか達成感も持ちにくいでしょう。

 組織も「集まってほしくても集まってと言えない」状況が続いています。
 マネジメントも、管理職の在り方も変わっていくかもしれませんね。

 日本人のポストコロナ時代における所属感、居場所感も変化していくのかもしれません。
 また続けますね。考えながら書いています。ぐるっと戻ってしまったりして…(笑)。

 組織への支援、メンタルヘルス研修を含む各種研修などもお受けしております。新人研修なども、今までとは変わっていくかもしれませんね。

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