精神力動的アプローチ

精神力動的アプローチ

 S.フロイトが創始した精神分析や無意識を探求したC.G.ユングの分析心理学を土台として、即効性のある解決を目指すよりも、深く人生の意味を見出したり、過去の意味を整理していくなど、人の生き方に関わる援助法であり、未来への一歩を創造的に進めるために役立ちます。

 HowToではない、意味を問う姿勢は、自分の行動を丁寧に見つめなおし、知らず知らずに行っている選択を改めて問い直していきます。

 まずは、今現在の問題への対処を身に着けたいという人も、対処方法が身についていく中で、更にもう一歩、自分自身を見つめてみようと進む方もおられます。

 この領域は、多くの研究者によって検討が深められています。
 代表の玉井も、ネヴィル・シミントンやR.レンプらの研究報告に啓発され、衝動に苦しむ人の回復過程とアプローチの研究なども行ってきました。

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 ・夢分析…夢を楽しむ
 ・エナクトメント
 ・コンテイニングとホールディング
 ・現実と非現実

応用行動分析(Applied Behavior Analysis:ABA)

 応用行動分析(ABA)では、行動の前後を分析することでその行動の目的を明らかにし、前後の環境を操作して問題行動を解消していきます。

 発達に課題がある子どもへの行動変容を促すアプローチとして、成功したことで注目を集めてきましたが、その後広く臨床や産業など、様々な領域で活用されています。
 認知行動療法の、行動理論もこの発想に支えられています。

来談者中心療法

 C.ロジャースが、精神分析から離れて非指示的療法を唱え、その後、確立していったアプローチです。
 カウンセリングの基本を見出し、世界で定着させたともいえるでしょう。

 カウンセリングによって人が変化するための3原則は有名です。
 ・共感的理解
 ・無条件の肯定的関心
 ・自己一致

 心理相談が進むとき、カウンセラーが相談者(クライエント:CL)に共感的に理解を深め、CLに対して無条件で肯定的に捉えていくこと、そしてその過程では支援者が行動と自分の本当の気持ちが一致していることが必要であり、それらが達成されていることで、CLは自らの変化に向けた動きが進むのだと言われています。

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 ・アクティブリスニング
 ・真実の対話

催眠療法

 無意識とは知恵の塊である、そんなことを20世紀最大の催眠療法家、M.エリクソンは言っています。
 自分の無意識との出会い、それはつらい過去との出会いではなく、自分の中で深く自分を守ってくれているものとの出会いでもあります。

 現代催眠の実践家であった故吉本武史先生(ヒューマン・グロウス・センター)に学ぶなかで、無意識への信頼を深く持てるようになったことは、今の玉井の臨床を支えてくれています。

 現代催眠におけるトランスとは、ちょっとした意識の変容状態を利用するアプローチであり、誰もが日常の中で体験しています。
 心の鎧を脱いだ楽な状態を目指し、そこで新しく無意識と語っていけるのです。

EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing:眼球運動による脱感作と再処理法)

 EMDRは、F.シャピロとによって考案された技法であり、特にPTSDに対して、エビデンスが確認され、さらに、他の精神科疾患にもその効果が確認されていったアプローチです。

交流分析(Transactional Analysis;TA)

 E.バーンによって提唱された一つの心理学パーソナリティ理論です。精神分析を土台に、大変に簡潔に人を理解する枠組みと、実践的なアプローチを提供してくれています。
 エゴグラムなどのわかりやすい心理検査も、この理論に基づいて作られています。

ゲシュタルト療法

 F.パールズが創始したゲシュタルト療法は、過去からの未完結な問題や悩みに対して、再体験を通しての「今ここ」での「気づき」を得る心理療法です。
 ゲシュタルトとは、ドイツ語で「全体・統合」という意味です。

 「気づき」とは、思考から離れて個人体験的なレベルに焦点を当てるなかで見出されていくものであり、「今ここ」の状況で体感していることに気づいていくプロセスでもあります。
 「今ここ」という気づきの大切さは、多くの心理療法に影響を与えています。

 

当研究室の取組み

 相談にいらっしゃる方が抱える様々な悩みに対して、傾聴から始まり、現状や生育なども教えていただく中で、必要と思われるインナーチャイルドワークやイメージワークなどを認知行動療法などの他のアプローチと組み合わせて提供させていただいております。

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