代表 玉井仁より

心が閉じてしまうこともある。それでも、心を開いた付き合いを目指すことで、本当の自分を受け入れやすくなる。

苦しい時、思い通りにならない時、自分や人を責め、心が閉じていきます。心は人や他の対象に開いていくことで、癒されていきます。そんな個人・家族・組織の取り組みの支援をさせていただきます。

玉井仁

玉井 仁(たまい ひとし)
 博士(学術)/臨床心理士/公認心理士/メンタルヘルス・コンサルタント

資格: 臨床心理士・公認心理師・精神保健福祉士

役職: 玉井心理研究室代表・東京メンタルへルス(株)カウンセリングセンター長・東京未来大学非常勤講師・前さいとうクリニック非常勤心理士・IFF(家族機能研究所)相談室室長

趣味: 剣道・釣り・坐禅・読書

対応できる領域

 認知行動療法の専門家として、更には複数の心理療法を統合的に活用して支援を行っております。
 当研究室HPで紹介している症状や悩みなどについて、対応可能です。トラウマ・PTSD・家族問題・アダルトチルドレン・依存症・パーソナリティ障害・気分障害・不安障害など広く対応しています。家族・企業・組織に対する情緒的支援、メンタルへルス・コンサルタントとしても活動しています。

 医療機関に併設されている民間の心理相談室で主に勤務しつつ、所属相談室の臨床責任者として相談の質を維持向上させる取り組みを長く続けてきています。医療機関でのグループ相談支援も10年以上行い、産業領域として様々な職場に出向いての相談、EAP契約企業・団体に対する制度での相談やメンタルヘルスに関する研修なども手掛けてきました。よろず相談ではありませんが、精神疾患から人間関係、ソーシャルスキルと幅は広く対応しています。

 衝動性の強い人たちとの相談を多く行ってきたので、パーソナリティー障害や感情制御について、そしてアンガーマネジメントや様々な衝動的な問題についての対応経験は多いです。

 心理療法の取り組みは、認知行動療法を土台としながら、精神力動的アプローチや家族療法、催眠療法、イメージワークなど広く学びと実践を深めてきたアプローチを折衷的に、相談にいらっしゃる方に合わせて提供しております。

CBT

近著

・ 認知行動療法で周囲の気持ちがわかる自分になる(監修) 2021年 日本能率協会マネジメントセンター
・自分をもっと好きになるノート(認知行動療法で自己肯定感を高める) 2019年 日本能率協会マネジメントセンター(下掲)
・自分に「いいね」ができるようになる本 2017年 清流出版
・マンガでやさしくわかる認知行動療法 2016年 日本能率協会マネジメントセンター
・わかりやすい認知療法(訳書)2007年 二瓶社(左掲)
・ここがコツ!実践カウンセリングのエッセンス(執筆・編集) 2009年 日本文化科学社

経歴

ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン卒業。そのままイギリスに残り科学者としてのキャリアに進むか、日本で人相手の取組みをするか悩むが、帰国を決断。帰国後は現NPO法人青少年自立援助センター立ち上げスタッフとしてひきこもりの人、その家族のサポートを行った。立正大学大学院(臨床心理学)に進み、楡木満生先生に家族療法を学び修了。その後,今までの研究成果を放送大学大学院博士課程似てまとめ,博士号を取得。

千葉県教育センター教育相談員として勤務の後、アダルトチルドレン/トラウマ治療で著名であった精神科医の斎藤学先生とのご縁で、嗜癖問題研究所付属原宿相談室/CIAP相談室相談員、IFF(家族機能研究所)室長、さいとうクリニック非常勤心理士を歴任。認知行動療法は様々な先生から学ぶが、特に堀越勝先生に個人SVを仰ぎ師事した。

働いている人たちへの支援を行うべく、産業領域においても取り組みの実績が多い東京メンタルへルスにうつる。

その後、それまでの家族や個人を対象とした臨床のみならず、産業領域における支援、企業団体やそこで働いている人たちへの支援へと取組みを拡げた。多くの心理臨床も継続しつつ、企業研修やグループワークも多く提供し、心理カウンセラー養成にも努める。
東京未来大学における心理演習授業の非常勤講師も兼務。

自己肯定感

支援において心がけていること

 帰国後、行き詰った時に、発心時における接心会にて原田雪渓老師との出会いに活路を見出し、深く祈ること、祈られている実感を改めて気づかせてもらいました。これらの体験とその後の坐禅への傾倒は、マインドフルネスへの学びに直結しました。マインドフルネスは、2005年あたりから日本における学会でも、近年は一般社会でも注目されるようになってきている概念です。

 長く臨床実践を重ねてきた中で、ご縁があって自分のアプローチの中心となった認知行動療法を柱に、力動的心理療法・家族療法・催眠療法を統合的に実践しています。海外で研究が進んでいる記憶イメージの書き直し技法として、インナーチャイルドという過去の感覚が残る無意識レベルへのアプローチを組み合わせることで、深く統合的な自己の確立に繋がると感じております。
 カウンセリング/心理療法の取り組みは、しっかりとしたエビデンスを高めていくことも重視しています。そのため、学術的に整理してより良い支援方法として臨床心理学領域の中で確立すべく、学会発表や論文作成も行っております。

 カウンセリングでは単に話を聴くだけではないか、ということを耳にすることがありますが、認知行動療法では、現在の様々な具体的な問題の処理に優れており、相談者の方と問題の維持を止める対策を共に考え、取り組んでいきます。
 相談を終えた時、様々な困難に陥っても自分で自分のことができるようになる、そんな喜びと力をもって生きていくことのお手伝いになればと思っております。

最近の研究実績【代表的論文のみ掲載】

・放送大学大学院文化科学研究科 文化科学専攻人間科学プログラム 博士学位授論文「インナーチャイルドによる心理療法の広がり ―認知行動療法を中心として―」2023年3月
・認知行動療法の持つ構造・枠組みとイメージ書き直しの関係についての検討(査読論文)2022年2月 精神療法(金剛出版) 第48巻第1号
・心理療法における課題解決と「わかる」ことをめぐる考察 -理解の深化の心的構造を探る-  2016年3月 東京未来大学研究紀要 第9号
・認知行動療法のアディクション治療における対話技法を主とした効果の考察(依頼論文)  2015年3月 アディクションと家族(日本嗜癖行動学会) 第30巻第2号
・被虐待者の回復過程についての報告 -内的世界の再構築と現実世界とのバランスに着目して-(査読論文)  2014年4月 精神療法(金剛出版) 第40巻第2号
・事例の中に観察された、衝動的葛藤の実相(査読論文)  2012年12月 心理臨床学研究(日本心理臨床学会) 第30巻第5号
・祈りが人に与える効果についての研究(査読論文)  2006年9月 モラロジー研究 No.58

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