心理療法・カウンセリング

行動変容を促す:行動分析 税務弘報68巻6号

行動分析とは

 行動分析とは、アメリカの心理学者のスキナーが始めた、単なる心理学に限らず生物学、発生学などと統合して提唱した学問領域のことです。

 人の行動がどのような条件下で増えたり減ったりするのか、研究するのもその一領域なので、職場における人間関係もこの視点で見るといろいろわかるよ…といった記事を書かせていただきました。

 人の行動を、

 刺激⇒ 行動の主体(人など)⇒ 結果

 でみるのです。

過去の思い出

 よく話題にしていたことなのですが、行動分析の発想を警察の活動を例にして説明してみましょう。
 警察は、法の番人として白黒はっきりしていてわかりやすいですからね。

 私は、昔シートベルトが法律で規制されたころ、地方に住んでいて、仕事で車を使っていたので、何度かつかまりました。
 そして我ながらアホだと思うのですが、5点、つまり免停直前まで行ってしまったのです。

 それからは、私の行動はすごく変わりました。
 シートベルトで捕まるというのは、明らかに嫌な刺激です。これを行動分析では嫌子と呼びます。
 ただ、私はそれを意に介さなかったので、免停という大きな不快な刺激を目の前にちらつかされることで、初めて大きな行動変容が起こったのです。

 痛みを知る人は、もっと早く理解して行動を変えられたはずですし、痛みを想像できた人は、嫌子を与えられる前に行動を修正することも出来るのに…ですね、情けない…。

 その後、警察の方と仕事で絡むことが増え、冗談のように、「シートベルトをしている人を停めて、飴を配ればよいんだよ」という話をしていました。
 あぁ、これじゃあ皆がシートベルトをしなくなりますね。

 不快な刺激に対して、心地よい刺激を好子と呼びます。

 身近な人との関係では、嫌子ではなく、好子で関わらないと人間関係が悪くなりますね。罰で相手を支配することになるのですから…。

 私自身も少しずつ、成長していることを祈念しつつ、良い創造的休暇をお過ごしください。

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