インナーチャイルド

インナーチャイルドの成長 について

ネコによるケア

傷ついた過去の体験

 過去にも,インナーチャイルドということについて共有していますが,これは過去の傷を残したままの内なる子どもです。
 つまり,まだ癒されていない,傷ついたままの過去のことです。

 傷が大きいほど,感情が強くなり,怒りや不安,抑うつやその他の感情が暴走しがちになることが多いのです。
 そして,その傷を癒していく取り組み,それがインナーチャイルドのワークです。
 多くの人が,セルフケアの技法として取り組む人もいますが,より心の深いところに入るためには,支援者の力を借りることも大切です。

インナーチャイルドのその後

 先日,玉井心理研究室で行ったオンラインのグループ・カウンセリングにおいて,このインナーチャイルドへの関りについて,共有したことを少しメモしておきます。

 インナーチャイルドが抱えてきた傷が癒される,これは大切なステップです。
 その次のステップのことです。

 癒されたインナーチャイルドは,しばしば「未熟なまま」に留まっていることが多いのです。
 特に,ターゲットとなったインナーチャイルドが深く,理性と切り離されていた場合には,その傾向が強くなります。

 それ故に,インナーチャイルドをしっかりと育てていくことが必要になるのです。
 適切な学びを重ねていないインナーチャイルドは,簡単に言うと,幼い反応をします。
 ある程度,感情の暴走が減ってきたはずなのに,こんなつまらないことで感情が暴走するなんて,子どもっぽいよな,というような自覚を持たれる方も少なくないようです。
 適切にしつけること,これが大切です。

 躾のルール,玉井の本でも紹介しています。
 インナーチャイルドを想定して書いた本,『認知行動療法で自己肯定感を育てる 自分をもっと好きになるノート』にあります。
 感情を理解する,観察する,受け入れる,ということに取り組まれている方は沢山います。
 その次の,適切な学びによって感情と理性のバランスがとれるようになる,というステップが,躾なのです。
 しつけというと,上から目線の嫌なコト,と感じる人もいるかもしれませんが,しつけは,楽に生きていくための技術です。

 問題を理解する/問題がどのように生じているのか理解する/過去の体験と問題が繋がる場合には,それを確認する/過去を癒す/過去に身につけられなかったことを体験し,学びを広げる

 過去のことが,トラウマのように感じられる方も,同様の取り組みで対応していく方もいますし,幾つかのアプローチを合わせて,安全取り組みを進めております。

 玉井心理研究室では、心理療法・心理カウンセリングの提供をしています。また、個人のみならず、組織や会社団体などにおける心理支援も行っております。
 現在は、Zoomやスカイプ、電話による相談も強化しております。