認知行動療法

集団認知行動療法研究会総会 終わって考えたこと

グループ

プログラム委員として

 集団認知行動療法、略してCBGTですが、2019/11/10、昨日はこの研究会の総会がありました。この研究会は、学会の前身のような小さい組織ですが、集団で行う認知行動療法についての知識を拡げ、研修を提供し、取組みを広げていこうという活動をしています。

 私、玉井は昨年度と今年度、この総会のプログラム委員会のメンバーとして協力をさせて頂きました。私は他用で途中で抜けたのですが、無事に終わったので良かったです。多くの方にご協力を頂き、色々と学ばせて頂きました。

UP

 今回の総会テーマは、他疾患における集団認知行動療法でした。実際に、認知行動療法は様々な精神疾患に対して個別のアプローチが作られています。

 そこで今回は、その様々な精神疾患に関わっている、様々な認知行動療法を実践している人たちの工夫を知り、自分の臨床に役立てよう、という意図でテーマが作られたのです。

 基調講演は、『認知行動療法の統一プロトコル』を日本に紹介しているNCNPの認知行動療法センター室長の伊藤正哉先生です。伊藤先生の研修には、過去も何度か参加させて頂き、個別にもケースの検討や紹介など、ご協力を頂いたこともあります。今回は、私が座長という形で関わらせて頂いたのですが、変わらずとても穏やかな話し口でじっくりときくことができました。

認知行動療法はどこまで進んでいるのか

 認知行動療法は、基本的に様々な精神疾患向けに作られたプロトコルがあり、それぞれを学び身に付けるのに2年はかかる、と言われているとのこと。例えば、不安へのアプローチ、PTSDへのアプローチ、うつ病へのアプローチなど、それぞれ毎に学ぶと、治療者も大変です。

 また、支援を受ける側のクライエントさんにとっても、不安に対するアプローチを終えて、ようやく次のアプローチに入れる、というのでは時間がかかり過ぎます。

 そんな中、現実的に複数の精神疾患を重なる形で持っている人に対して、統合的なアプローチを作ろう、ということで出来たのがUPなのです。

 実証的な研究では、個別のアプローチと同等の結果が出ているとのことです。これは、複数の課題を抱えているのであれば、かなり良い結果でもあります。

 研究者の先生たちは、それぞれに学びと体験の中から「これが大切」というものを持っており、ただそれを柔軟に適用させたり変形させたりしながら、現実にどのように応用していけるのか、考え、研究を重ねているんだなぁと、しみじみと先生と話しをしながら感じさせてもらいました。

 私も、認知行動療法の講座など多くやってきましたが、このところ開催していないので、また始めようかな、という気持ちになっています。ホームページでも認知行動療法についても書いています。ご確認ください。

玉井心理研究室ホームページをご覧ください

玉井心理研究室では、臨床心理士・公認心理師の玉井仁が個人・家族への心理カウンセリング、組織・団体へのメンタルへルス・コンサルタントとしての研修や各種支援を提供しています。

トラウマや過去の経験にまつわる心の傷、頑張り過ぎや諦めから心を開いて人と関わりにくくなってしまうこと、精神的な疾患での苦しみ、対人関係の苦しみなど、様々な方たちや組織と関わらせてもらってきた経験から、支援や情報を提供しています。

ホームページでは、トラウマについて、感情の調整の問題について、認知行動療法といったトピックについての説明を含め、様々な領域でどのような現状があるのかなど、情報を整理して提供もしています。

是非ご覧いただき、感心がある方はお気軽にお問い合わせください。

右の画像、どこにあるか見つけられるでしょうか(笑)

下のボタンをクリックして頂いたホームページの中にあるのですが、見つけられたらすごい!

玉心理研究室のHP

コメント

  1. もも より:

    また始めようかな、という気持ちになっています。

    是非受講してみたいです‥✿
    自分が日常で誰かのために役に立てたらな‥って思います。

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