認知行動療法

心の開き度合尺度 心を開くことの大切さ、難しさ、勇気 

苦しい時、心を閉ざしたくなるのも自然なこと

 苦しい時に、心は自然に守りに入り、人や社会から閉ざして自分だけの世界に入ろうとします。心の深いところでは、心を開いていくことで癒されていくことを知っており、それを求めているにもかかわらず…。

 自分の心の開き具合、開き度合どのようなものかなぁと、勝手に尺度の土台のようなものを考えてみました。

心の開き度合のスケール

0% 完全に閉ざしていて、開けないし、今後も開けないように信じている。

20% 基本的に閉ざしているけど、信頼できる人に対しては少し開いたり、コミュニケーションを楽しんだりできる。

40% 警戒心が強いものの、少し相手と話してみて、安全そうであれば一部開いたり、一部は閉ざしたりをうまく調整している。時に相手の心を強引にこじ開けようともするかもしれないし、開いたふりをして疲れてしまうこともあるかしれない。

60% 心を開いた方が楽であると感じていて、どちらかというと心を開くことで、人とうまく調和をしていこうとする。全ての場面で心が開いていなくても、ここでは開いた関係を持っていきたい、ということに努め、それをある程度維持していけている。

80% 心を開いてコミュニケーションが進めることが基本的にできている。もちろん、危険な場面では適切に閉じて自分を守ることもできるが、積極的に開いていくことも出来ている。

100% 暖かい光に包まれているかのように、心のすみずみまで開いて光に照らされて穏やかな温かさを感じている。瞑想状態や、自然に抱かれている感覚も近いかもしれない。

心を開くための練習

 実際に、心が閉ざしたときの神経系の状態から、開いた時の神経系の状態になるために、「こうすればよい」という方法が完全には確立されていなません。

 アドラー心理学で「こうすればよい」というのもあったり、タッピングや眼球運動など体に働きかけるものなど、本当にいろいろと研究され、試されている。そして何よりも、心を開いて前にいてくれる存在、これは何にも代えがたいほど大きい。

 実際には心は開いたり閉じたりを繰り返しています。そんなことをしばらく振り返り続けて記録してみると、閉じてしまっているときに、「また開けるな」と感じられる、つまり希望を感じられるようになっていけるのではないかな、と思います。

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玉井心理研究室では、臨床心理士・公認心理師の玉井仁が個人・家族への心理カウンセリング、組織・団体へのメンタルへルス・コンサルタントとしての研修や各種支援を提供しています。

トラウマや過去の経験にまつわる心の傷、頑張り過ぎや諦めから心を開いて人と関わりにくくなってしまうこと、精神的な疾患での苦しみ、対人関係の苦しみなど、様々な方たちや組織と関わらせてもらってきた経験から、支援や情報を提供しています。

ホームページでは、トラウマについて、感情の調整の問題について、認知行動療法といったトピックについての説明を含め、様々な領域でどのような現状があるのかなど、情報を整理して提供もしています。

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右の画像、どこにあるか見つけられるでしょうか(笑)

下のボタンをクリックして頂いたホームページの中にあるのですが、見つけられたらすごい!

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