音楽

音楽による癒しとは

私は音楽を長くたしなんできているのですが、音楽の表と裏、つまりメロディの主旋律と副旋律の調和の大切さを感じるときがよくあります。

子供と一緒にピアノを演奏する機会があると、メロディ以外の部分(大抵は左手の副旋律)の演奏を嫌がる子が多いです。でも、音楽の楽しみを大きくするためには、メロディを引き立たせる脇役の副旋律をいかに豊かにするか、という点にあるような気がします。確かに、メロディと合わせずに脇役部分だけを演奏すると、つまらなく感じられるかもしれません。特に、あまり楽譜を読めない方にしてみたら、そんな副旋律を練習するのは苦痛でしかないでしょう。

ただ、そんな脇役の副旋律がメロディの主旋律と調和していくのを聴いていくと、その脇役がどんなに重要な役割を果たしているかを発見できるのです。その時、音楽の奥深い楽しさを感じ、音楽が持つ癒しの力に触れることができるのではないかと思います。

日本には多数の合唱団がありますが、合唱が多くの人を魅了してやまないのは、合唱を通してそういった音楽の持つ旋律の紡ぎ合う癒しに、皆さんが触れているからではないでしょうか。それぞれの声部を練習しているときは物足りなくても、これが全て合わさったらどんな響きが生まれるのだろうと想像するとワクワクします。そこにピアノ伴奏が彩を添えて、完璧です。

音楽は、聴いて癒される場合もありますが、自分が演奏するとまた違った癒に触れられるように感じます。ハーモニーを作り出すこと、その一員として参加することです。オーケストラでも、低音楽器や打楽器はなかなかメロディを奏でる機会はありませんが、自分がいかに重要な役割を果たしているかを自覚しているから、決してつまらないとは思わないし、全ての楽器が合わさって生まれる音楽の力を感じるのです。

オーケストラだと、ある程度楽器演奏を習得していなくてはなりませんが、歌ならハードルは低くなります。他人と合わせるのが面倒な人は、ピアノなら自分一人で主役も脇役も演じられます。

是非、主も副もメロディ以外の旋律も楽しみ、ハーモニーを感じて感動し、心を豊かにして頂きたいと思います。かくいう私も、コーラスではソプラノでいつもメロディを歌っていたいタイプなんですけどね。

インナーチャイルドとの対話 3回シリーズ講座のご紹介

幼少時の傷つき体験に対して、「記憶の書き換え」技法は認知行動療法でも特に海外で研究が進み、日本でも少しずつですが認知されてき始めています。

皆さんには、「インナーチャイルドワーク」の方が耳慣れているかもしれません。様々な精神疾患に対して、またより広くは生きづらさを抱える方にとって、傷ついたまま癒された実感のない過去の記憶に対するアプローチは、パワフルな効果をもたらします。

10月から毎月、少しずつですがそのようなインナーチャイルドとの取組みの紹介、その実践に触れて頂き、自分との関係を温かく豊かなものとしていくきっかけとして頂ければと思います。

※3回シリーズで企画していますが、一回ごとの参加も可能です。

【日時】 1日目 令和元年10月28日(月) 午後6時30分~8時(終了)

2日目 令和元年11月25日(月) 午後6時30分〜8時

3日目 令和元年12月16日(月) 午後6時30分〜8時

【会場】 パレット柏ミーティングルーム(各回部屋が異なりますので、ご確認ください)

(千葉県柏市柏1-7-1-301:JR常磐線柏駅より徒歩3分)
【講師】 玉井 仁
【参考図書】 『自分をもっと好きになるノート』(右掲) 2019 日本能率協会マネジメントセンター

インナーチャイルドとの対話