A.グッゲンビュール₋クレイグ
心理療法において、深層心理学を扱う流派の一つに、ユング派がありますね。
その代表的なかつてユング派の聖地のようなユング研究所の所長まで務めた人、グッゲンビュール-クレイグの著書『結婚の深層』を読み始めてみました。
1979年の本だから、少し古いのですけどね…。
「幸せな結婚」とは、と書き始め、「幸せな家族」を探求するのではなく、社会批評家たちの「結婚が偽善的で拘束的で破壊的な制度であり、それは嘘と偽りによってのみ維持できるものである」という視点をしっかりと受け止め、語りを進めていく様子。
また、ちょっとしか読み進めていませんので、またの機会に書いてみたいとも思いますが、既に複数の連想が沸き上がる、刺激的な本のようです。
結婚をして変化すること
結婚は、大きな生活の変化も心構えの変化も生じさせますね。
結婚して、大人になったという人もいます。
ま、それは30代に入るまでがプレ成人期とされるという指摘もありますから、結婚が成長のきっかけとも言い切れませんが…。
結婚を通して、人を大切にしながら自分のことも大切にして、関係を維持すること、仕事もして子育てもする、そんなアクロバティックな試練に向かうのですね。
長期間にわたり、そのようなことを完全に維持することは難しいでしょうから、感情の出し方、仲直りの仕方、我慢の仕方など、うまくなっていくのでしょうね。
個人の自己実現をひたすらに探求してすると、関係の維持はなかなか難しくなることもあるのでしょうね。
お互いに、我慢できること、そして我慢できることも喜びとできるのであれば、お互いに実りある関係を作れそうです。
反対の視点を持つ
「私は結婚相手に迷惑をかけてきた」と考える人がいるとします。
もしかすると、
相手が「私が迷惑をかけている人と思わせるような人」なのかもしれません。
正解は簡単には出ませんが、「当然そうだろう」「長年そう感じてきたから」という馴染んだ考えを打破し、新しい視点を獲得していく過程も大切そうです。
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