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「即位礼正殿の儀」の日に皇室について考える

2019年は皇紀2679年となります

 本日、2019年10月22日は、令和天皇の即位礼正殿の儀が催されます。

 西暦2019年は、皇紀2679年ですね。「皇紀(こうき)」は、日本の天皇の一人目である神武天皇即位の年を元年と定めた日本の紀元のことです。正式な利用は、戦後廃止されていますが、1つの歴史の数え方になるのでしょう。現在の2月11日の建国記念日は、 旧暦1月1日であり、かつては「紀元節」と呼ばれました。紀元節も戦後廃止されましたが、国が始まったことを記念する日として、改めて制定されています。

 これらが戦後廃止されたのも、第二次世界大戦の影響ですね。皇紀を紀元前660年とした根拠については、様々な研究がありますね。その中で私も納得がいくという論文に出会ったのですが、それがみつからず、東大名誉教授の平川先生の本になかったかとそちらも探しましたが見つからなかったので、まぁ、勘弁してください。歴史の検討の場ではないので、いいですよね。

万世一系 続いている制度

 天皇制と言えば、世界でもイギリス王室が来日されてご挨拶をされた時に、こんなに長く続いているのは私らだけですね、なんていうような(くだけすぎた紹介ですが)ことを言っておられましたね。いろんな歴史もありますし、歴史に対する様々な考えはありますので、ここではそれには言及しません。ただ、皇室がちょっと世界に誇るほど長く続いている、ということは海外でも認められていることです。

 天皇制は長く続いているのです。日本の実権は征夷大将軍が握ったり、現在では首相が握りますが、日本は実質的な権力者の上に名誉職のようなポジションをおくのですね。例外もポツポツいて、近年では明治天皇もそうでそのような方がいるのはいろんな人がいるのだから当然としても、現在の象徴天皇制というのも現在の憲法で初めて定められたものではありますが、やはり名誉職というニュアンスは似ているのかな、と思ったりします。

女性天皇と女系天皇

 昨日のニュースでも流れていましたが、女性天皇と女系天皇という言葉の違いを理解しておきたいですよね。実は、過去には日本では女性天皇は結構います。女性天皇とは、その言葉の通り女性の天皇陛下のことです。ただ、女性天皇の子供は天皇になることはありません。天皇は、必ず男性皇室の子孫なのです。

 遺伝子で言うと、男性は23番目の性決定遺伝子がXYとなりますが女性はXXですね。男性の子孫であるということは、Y遺伝子はずっと続いている、ということが言えるのです。神武天皇のY遺伝子が令和天皇まで続いている?と考えるとすごいですよね。

 女性天皇と女系天皇、という基本的なことについて知らない人が本当に沢山いるんだなぁと目にしたので、こんなところで書いても仕方ないと思いながらも、議論の内容を正確に把握しないと議論に乗れませんので、共有しておきます。

祈る存在としての天皇

 平成天皇から顕著に分かりやすく国民に示されている気がしますが、天皇は祈る存在ですよね。祈り続ける人、国の祭祀者です。だから、被災地に天皇皇后陛下がお見舞に訪問され、多くの人たちが感動して励まされるのでしょう。

 祈るために生きることを運命づけられた存在として、精一杯祈り続けてきた平成天皇が、身体が自由にならずに今まで通りの形式で祈り続けられなくなってきていることで今回の退位・即位が実現したのです。

 祈り続ける、半端ないことです。昔のことですが、「祈りの効果」の研究論文を書きました。私は、祈りには効果があると考えています。そして、私たちは祈られている存在なのです。すぐに忘れてしまいますが…。

 改めて感謝!!そして、令和がその名の通り、美しい調和の時代となりますように。心の時代です。