心理雑感

心の声を聴く 本当の対話を目指すカウンセリング

私の関わっているNPO団体において、心理カウンセラーの応募の面接を担当する機会がありました。常々思うことですが、相手の話を聴くことの難しさ、ひしひしを感じました。

頭が良く、勉強を重ねていても、話を聴くことは別のことのようです。頭だけではなく、心にも身体にも耳があるのです。

昨日のスタッフの書いたブログで、どうやって傷ついた心が癒されていくのだろう、といったことが疑問として提示されていました。
本当に相手の心が開き、こちらの心も開き、素直に何のわだかまりもとらわれもなく対話ができるとき、心の変化が進んでいくのでしょう。
そんなシンプルそうなことの、いかに難しいことか…。

私の日常でも、ほんの些細なことで、家族に心を開きたいのに開けなくて困ることがあります。困っているのに困っていない、そんな主張も情けないのですが…。

様々な技法は、脳や人間の機能に沿って沢山開発されていますし、それらを学ぶことや活用できるように訓練を受けていくことも大切です。私も、そういった勉強やトレーニングを受け続けてきています。

ただ時折、「ただ聴くだけのことができないから、いろんな技を使うしかないのよ」と言ってしまう時があります。私の催眠の先生で、このただ聴くだけの技術の凄さを目の当たりにさせられたことがありますが、それはまたの機会にしましょう。

傷ついた体験を持つ方の、その体験にまつわること、それから自分に対して思うようになったこと、生きていくことの希望や失望、人によって感じたり考え方が違うのですが、そんな一つ一つを聴いていく、そんなことのできる対話を重ねていきたいと思います。

心が楽になり、前向きな人生を送るためのカウンセリング

カウンセリングや心理療法に行く、そこに何かハードルを感じて「占い」に足を運ぶ人もいます。

私たち心理士が行う支援はどのようなものか、皆さんに分かってもらえる努力が足りないのでしょう。

ある団体で、職員全員とお会いする機会があるときに、問題があるとかないとかに関わらず、自分の性格とストレス時の心の動きについて話し合うことがあります。気持ちを調整するための”心の筋肉”を鍛える方法を共有するためです。

ある方はおっしゃってくださいました。

「何回も相談に来ました。決して安くはなかったけど、人生が変わったので、大学に行くよりはるかに良かった」

少しはお世辞もあったかもしれないけれども、本当にその方の生き方が変わっていくのを目の前で見させて頂き、私の心も震えるぐらい感動しました。

私たちは、一生懸命にクライエントさん(面談に来られた方)の話の全てに耳を傾け、ひたすら聴き、何がおこっていて、どうすればよいのかを一緒に考えます。

ただただ、皆さんの心を整えるために、ベストを尽くそうと学び続けています。

こんなことでも良いのかな、という場合には、お問い合わせフォームからご相談ください。

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