心理雑感

自分が生きていることはどうやってわかるのか?

 いきなり、奇妙なタイトルで戸惑われた方もおられるかもしれません。

 ただ、まさにそのタイトルの通り、自分が生きていることは、どのようにわかるのでしょうか。心臓が動いているから、息をしているから、そうですね。確かに死んだら心臓は止まりますし、息はしません。

 では、いつもそれらの感覚を感じているのでしょうか。そんなことはありませんね。私が奇妙な質問をしたからです。

 生きていることを本能として実感することは、日常の中では多分ないのです。私たちが、生きている実感を持つときは、生存のための本能がフルに活用されたとき、なのでしょう。

 そんな時について2つの状況を考えてみます。1つ目は、実際に生命の危機にさらされて生き延びたとき、命がけで取組んだというほどに頑張ったことの結果が出たとき、などがそうなのかと思います。だから、人はより激しく恐怖心をあおるジェットコースターを楽しみ、バンジージャンプを楽しみ、時に危険と思われるような行為に走るのでしょう。私にも記憶があります。

 2つ目は、自分の子供などの子孫を認識した時です。 そして種の保存に努め、子供を産み育てるのでしょう。これもそうですね。私も自分の子供ができて育っていく過程を見て、本当に様々のことを学び、経験させてもらっています。

 私の愛読書の1つで、「死ぬことと見つけたり」(隆慶一郎著)でも、主人公は日々死んでおり、妻との交わりの時だけ生きるんだと述べていました。

 苦しすぎて生きていなくないという訴えを耳にすることがあります。命がけで生きているんですね。感情が激しくて混乱する人、自分の感覚のアップダウンが激しくて苦しむ人などは、まさに生きているのです。だからこそ、自分がどのように生きているのか、症状や状態の意味を知ることで自分が壊れているのでも狂ったのでもなく、逆に健全であることをよく知れることと思います。

 多くの苦しみの中で、やわらぐひと時を楽しみ、その時間を心の中で長く保持できるようになりますように。私も臨床で、そんな支援をしています。

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玉井心理研究室では、臨床心理士・公認心理師の玉井仁が個人・家族への心理カウンセリング、組織・団体へのメンタルへルス・コンサルタントとしての研修や各種支援を提供しています。

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右の画像、どこにあるか見つけられるでしょうか(笑)

下のボタンをクリックして頂いたホームページの中にあるのですが、見つけられたらすごい!

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