今回は,少し違ったブログの内容です。当研究室スタッフの体験から…。
生演奏の大切さ
新型コロナウィルスの影響で、すっかり生演奏の音楽を聴く機会が減ってきてしまいました。
私は音楽を専門としてきましたが、大人になるにつれ、自分が本当に音楽が好きなのか、よく分からなくなってきていました。
そこで昨今のコロナ禍、音楽会はほぼ中止、卒業式も入学式も歌は禁止。
もちろんピアノ演奏や録音での音楽は流れるのですが、子供たちが一生懸命歌う姿が見られないのはこんなに寂しいものかと、改めて音楽の力を感じたことは、 以前のブログにも書いた通りです。
歌番組なども、ここのところほとんど見ることは無かったのですが、年末に見た紅白歌合戦がなんとも新鮮なこと!
電波に乗ったものとはいえ、生で演奏する緊張感を、聞いてる側でも味わうのはやはりいいものでした。
去年から、地元の吹奏楽部員のソロコンクールの伴奏をしているのですが、今年は録画での審査となり、先日撮影をしました。
久しぶりのフルートとの共演。楽しかった!
伴奏に興味を持ったきっかけ
そこでふと、昔留学先で、初めて伴奏というものに興味を持った時のことを思い出しました。
日本で教わったピアノの先生方は皆、ピアノはソロでやってなんぼ、という考えで、歌や楽器の伴奏者を少し下に見る傾向がありました。
なので私も、ソロ以外は全然興味がありませんでした。
実際伴奏を頼まれてやることは何度もありましたが、そんな考えでいたからかあんまりうまく行かず、かえって歌手や楽器奏者に迷惑をかけてしまうような気がして心苦しく思っていました。
ウィーンでのサロンコンサート
そんな私が留学して、住まいの近くで開かれていたサロンコンサートに出かけたとき。
その会場はアパートの一室、という感じで、毎日のようにこじんまりとしたコンサートが割安で開かれ、休憩の時はワインやスナックも振舞われるので、パスポートのようなものを購入して頻繁に通っていました。
演奏者はほとんどが地元ウィーンの音大生でしたが、世界中から音楽を学びに来るウィーン、学生のレベルも相当高く、ただのサロンコンサートにしてはかなりの高レベルの演奏を聴くことができました。
色んな楽器や歌の演奏会が多かったので、必ずピアノ伴奏者もいます。
そのピアノ伴奏の演奏によって、ソリストの音楽がいかに引き立ったり、逆に魅力を半減されたりするかを目の当たりにしたのです。
ある日は、イケメンテノール歌手のコンサートでした。
伴奏者は、ウィーン市立音楽大学の伴奏科の教授のアメリカ人男性。
この伴奏が圧巻でした。
テノールの演奏も素晴らしかったのですが、ピアノ伴奏も優しくて色彩豊かで歌を包み込むようで、二人の相乗効果で感動的な演奏になっていました。
伴奏にここまで意識が行くこともそれまで無く、その時初めて「こういう演奏がしたい!」と思った瞬間でした。
心理療法・カウンセリングも,人の人生を豊かにする伴奏のようなところがあるのかなと感じています。
また続けさせてもらいます。
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