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夏の暑さから考える

Oslo

暑さへの対処

今年の夏は暑かったですね。
地球温暖化だ沸騰化だなどと言われると、この先どうなってしまうんだろうと不安になり、もう人類も長くは続かないのではないかと考えてしまいます。
そんな不安な気持ちの中、水道からは普通に冷たい水が出たり、冷蔵庫を開けたら食べ物がちゃんと冷えていることに感謝してしまうひと夏でした。

熱中症が怖いという思いからか、必要以上にエアコンをきかせている施設が多かったように思います。
寒いほどの冷えに耐えながら、この冷やし過ぎも地球温暖化の一因になっているのに…これで電力不足なんて事態に陥ったらどうするつもりなんだろう…と、一人モヤモヤしておりました。

ウィーンでのできごと

それで思い出したことがあります。
留学中の、ウィーンでのできごとです。
その時ほど、日本の夏は涼しいんだと実感したことはありません。

私が留学していた時なので、もう20年以上も前になりますが、ウィーンの街が異常に暑かった時期がありました。
私が住んでいた学生寮の住人のほとんどが、イースター休暇で故郷に帰ってしまっていたのを覚えているので、4月頃だったと思います。
連日40度に迫る猛暑ですが、もともとそんなに暑くなる国ではないので、エアコンはどこにも設置されていません。
辛うじて扇風機を見かけることはありましたが、私は持っていなくて、ただ暑さに耐えるしかありませんでした。

日本だと、例えば何かのお店に入ったり、または電車やバスなどの公共交通機関に乗ったりすると、当然のように空調がきいていますよね。
なので日本人の習性として、お店に入るときや電車やバスに乗るときは、無意識のうちに涼しさを期待してしまっていました。
なのに、ウィーンではお店の中も電車やバスの中も暑い!むしろ、外よりも暑い!
一番堪えがたかったのが、地上を走る公共交通機関に乗った時でした。
結構窓が大きいので日差しはさんさんと差し込み、乗ってる人が多いと人口密度も高いので、気温がかなり高くなる上、欧米人特有の体臭が車両中に充満していました。
ウィーンではどこに行っても暑さから逃れることができず、日本の夏はとりあえず図書館やレストランに行けば涼しくて、いざとなれば自宅にもエアコンがあって好きな時に点けられて、快適なんだなあ~と実感しました。

ちなみにその後ウィーンでは雹交じりの大雨が降り、次の日から一気に10度前後まで気温が下がりました。
前日まで半裸状態の涼しい格好をしていた人達が、何事も無かったようにウールのコートを着ているのを見て、ヨーロッパ人の順応性の高さに驚きました。
日本人もエアコンにばかり頼らず、順応性を高めなければならないのかも?

コロナ対策を行っている心理相談室 玉井心理研究室

 玉井心理研究室では,認知行動療法イメージワークを用いて,トラウマから精神疾患,対人関係など広く心理療法を提供しております
 また,個人のみならず,組織における人事・メンタルヘルスコンサルタントとしてもお手伝いをしております。

 コロナ後に拡がったオンラインによる相談ですが,今後も継続する予定です。