もやっとした博士課程修了認定通知
博士論文の口頭審査が1月初旬に終わり,2月中旬までに結果が来るはずなのに,2月19日になってもまだ来ない。明日になれば,同じく博士論文審査を受けた人に連絡をするか,大学に問い合わせるか,考えていた。
2月20日月曜日,大学院より「博士課程修了認定」の通知が来た。
それって,多分博士論文が通ったということだよね…
でも,今一つすっきりしない。
指導教官にメールをして,返信があれば合格のはずだ,とすぐにメールを送る。
しまった,私の指導教授は,返信が本当にない人だった…
一応,家族は「博士号おめでとう」と言うが,気持ちはまだ晴れない…
目下,受験真っただ中の娘曰く
「合格通知が来ないのに,入学案内が届いたような気分だよね」
座布団3枚!!
翌日,2月21日火曜日,博士論文の研究指導が合格の通知が届いた。
これは,博士論文が合格したということ。
ここでようやく,博士号取得を実感。嬉しいというか,ホッとしたというか。
これで,心理学者と名乗ってもいいよね。
いい年して,とも思うのだけど,私としては20年以上ずっと臨床を続けてきたことがここに結実したと思うから,修士の後にすぐに取ることはなくてよかったなぁと思える。
凄くはないが,味わいがある,と思っておこう。
ようやく博士号
先週,お腹が半端なく痛くなり,かついつもと違う痛みだったが故に,これは入院か,と寝れない夜を過ごした。インナーチャイルドたちも,今回は今一つ働きたくない様であった。
素直な0~3歳のチャイルドのみが活動しようとしてくれた。
最悪,このまま死んだらどうしよう,ここまで来たんだから,博士号だけは取っておきたい,などとぼーっとした頭でたわけたことを考えていた。
論文審査の副査の先生方にもお礼のメールを送った。
早速に返事を頂いた先生方が多かったが,未だ指導教授からは返事なし。
多分,めちゃくちゃ忙しくしていそう。
なんでも仕事断らなさそうだから,一杯いっぱいになりっぱなしなのではないかと心配。
とても知的には素晴らしい先生なんですが。
博士論文
私の博士論文の題名は以下となります。
インナーチャイルドによる心理療法の広がり
―認知行動療法を中心として―
インナーチャイルドという概念は,臨床心理の中では少し怪しいもの。
それを,臨床心理学のいろいろな概念を使い,土台を確認して臨床的に意味があるものとして提唱した。それ自体は,とても臨床的に有意義な取り組みであったと思う。
加えて,インナーチャイルドを用いたイメージワークと,認知行動療法における近年注目される”斬新な”(この言葉は,千葉大の清水先生が使っていたから使用したのですが)「イメージ書き直し」というイメージを用いた過去を書き直していく取り組みと重なることから,その比較検討も行っている。
結果として,認知行動療法における「イメージ」という概念の整理,イメージ書き直しという技法の枠組の整理と実践の工夫を事例を通して考察していった。
特に,イメージがクライエントにどのようにうけとめられるのかという点について,木村敏先生の提唱された時間論を用いて論じた点は,認知行動療法を実存的なものにする考察でもあり,有益なものであったと考えている。
書き終わってみると,まだまだ検討したりないところもあるし,課題もまだまだあるが,1つの山を登ったということで,次の山を目指していきたい。
今回は,博士号取得のご報告でした。
嬉しいです。応援頂いた方々に,心より御礼を申し上げます。