心理雑感

デマに注意 「わからない」ことに耐える

霧の中

オールポートの研究

 先日の新型コロナウィルスの拡散防止、不安の拡散防止について書いたブログで、デマについても書こうと思いついていたので、書かせてもらいます。

 アメリカの心理学者のオールポートには、「デマの心理学」という著書があります。それによると、デマの定義として以下のように書いています。

1.話の内容が本当かどうか確認されていない
 これは発表を待つしかない部分があるので、待てるかどうか!ですよね。

2.もっともらしい個人間のコミュニケーションで広がる
 「そうだよね」という相槌をついうってしまいますからね…

3.知人・権威者・有名人がしゃべっていたということで説得力を増す
 実際に、そんなことで説得力が増すとは思えないのですが、その情報に接する頻度も多くなれば、それだけで慣れが生じて、正しいと思いやすいでしょうね…
 テレビのワイドショーなんて、まさにその典型です!!

ジブタニの研究

 同じくアメリカの社会学者であるジブタニは、デマについて、あいまいな状況において、理解するための個人間のコミュニケーションプロセスとして生じるもの、としています。

 つまり、「情報の不足した曖昧状況において人々が伝達情報の意味を確認するために行う合理的解釈のコミュニケーション 」と定義しているのです。

 これは納得。

 テレビに呼ばれる専門家は、わかることはわかるけれども、わからないことは「わからない」とはっきり言うのです。
 「わからない」でいいのですが、それをわかろうとして、悪い場合にはわかったふりをして、著名なコメンテーターたちが合理的解釈をまき散らすのですね。

 人は、わからないことに耐えられない動物ですからね…。

 デマについて理解しながらも、我が家のトイレットペーパーがなくなったときにちゃんと買えるのだろうかと不安に思い、買いたくなる心理も働きます。
 子供のころに親の田舎に帰省したとき、トイレにはトイレットペーパーではなく、新聞紙をもんで柔らかくしたものを積んでいたのを思い出して、懐かしくなりました。

 火事場のクソ力という言葉もありますが、日々の中ではできることを丁寧にやっていきましょう。

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右の画像、どこにあるか見つけられるでしょうか(笑)

下のボタンをクリックして頂いたホームページの中にあるのですが、見つけられたらすごい!

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