心の病
心の病,精神疾患には様々なものがありますね。その一部は,本ブログでも解説してきました。
カウンセリング,より正確には心理療法を使って,心の病気は改善が十分に期待されています。
実際に,医療機関において,診療報酬点数において「精神療法」「認知行動療法」「集団精神療法」「家族支援」などが認められており,それらには心理士も関わっているのです。
日本では,病気の診断と治療は,医師によることとなっていますから,心理カウンセラーがそれらを直接に行うことはありませんけれども,何が問題かを確認して,その支援を提供することは行っています。公認心理士法にても,医師との連携が義務付けられていますしね。
医師からの依頼で,認知行動療法を実施して不安や考え方の偏りなどについての改善を求められ,その取り組みが進むにつれて,症状まで変化していったという例も少なくありません。
心の病というもの自体が,主観的なものであり,理解が難しいともされてきました。
確かに,外科における細胞の腫瘍など,物理的な細胞の変異などとして観察されることが難しいところもあります。それでも,最近は脳の研究も大幅に進み,観察できる部分もできてきつつありますね。
それでも,外科手術のように,切り取っておしまい,ではなくて神経の興奮や心の構えなどを操作できるものとしていく,という面がありますから,支援者に「はいお願いします」ではなくて,相談に来た人自身も自らの取り組みが必要になる,ということは大きいですね。
お医者さんでいうと,外科と精神科は異なりますよね。精神科のお医者さんに,盲腸の手術はお願いしたくないものです。更に,精神科でも,認知症を専門とする先生と,パニック障害を専門とする先生では,基本的はどちらも抑えているでしょうが,やはり専門が異なると言ってよいでしょう。
専門が異なるということは,知識だけでは補えない,エキスパートとしての勘所(かんどころ)が働くかどうか,その働かせ方を知っているかどうか,ということも大いにあるのです。
心理カウンセラーの場合にも,やはり広く関心を持って取り組む人もいますが,得意な領域というものを持っていることが多いのです。
当研究室の玉井も,家族関係やそれに由来するトラウマ,人間関係の問題,感情の不安定さの改善などを特に得意にしています。
企業・団体など組織支援なども行っているので,どちらかというと何でも興味関心を持って学んで取り組んできましたが,やはり強い感情の出る所,感情を強く抑え込んでいる所など,ほどいて柔らかくしていくことのお手伝いが好きですね。
玉井心理研究室では、心理療法・心理カウンセリングの提供をしています。また、個人のみならず、組織や会社団体などにおける心理支援も行っております。
現在は、Zoomやスカイプ、電話による相談も強化しております。