目標の設定における工夫
新年あけましておめでとうございます。
新年朝一で公開したブログ,既に2時間で修正となります。
2022年も始まりました。今年はどのような年になるのでしょう。どのような年にしてみたいですか。
新年には,一年の抱負を考えてみるという人もいますよね。
目標を持つことは,意味があることです。
自分がどこに行きたいのかが見えていないと,進む方向が分からなってしまうこともあります。
人が手を引っ張ってくれると嬉しいこともあるけど,その人がいつも私が行きたいところに連れていってくれるとは限りません。
目標には,大きな目標と小さな目標があります。
大きな目標は,一年またはもっと長い時間をかけて達成を目指すものです。
人生の目標を持つ人もいますね。
目標を,持っているとか持っていないとかではなく,じっくりと考えてみるのがよいと思います。
小さな目標は,今月はどのように取り組もう,といった具体的な行動計画でもあります。
それは,目標に向かう行動方針とも言えるでしょう。
目標と方針を,それぞれ持てるとよいですね。
仕事で,〇〇を達成する,というのは方針です。その達成は,何のためにあるのか,どのように自他や社会に益するのか,という目で見ることができると,生きる力も湧きます。
方針のような具体的な少しずつのステップを,認知行動療法という心理療法では,スモールステップ,つまり小さいステップに細分化して取り組みを現実的にできるように進めること,と言います。
目標を楽しむ
目標を持つことは,自分にプレッシャーをかけるように感じる人もいるでしょう。それが好きならば,それもよいですね。
プレッシャーがあろうがなかろうが,そのとき,その目標や方針に向けた具体的な取り組みが自分にとって意味があると感じられ,ワクワクできることも大切ですね。
行動の後押しになってくれるような,そんな目標を考えてみたいですね。
私たちは,気持ちで動くものですよね。
理性でも動きますが,理性を動かすのが気持ちだと思います。
ここでいう気持ちとは,欲求という形で体験されることもありますよね。
「~したい」という欲求,これは大切ですよね。
自分の欲求を見つめて,うまく自分を動かせるとよいのです。
それら気持ちを継続させる工夫として,いつもと違う方法を取る,ということが挙げられます。
同じことを繰り返していると,どうしてもマンネリとなります。
マンネリ化すると,その実践の中で自動的に省力化が始まるのです。これは,効率を最大限にしようとする人が持つ学習能力なのです。ただその結果,取り組みの中で最大限得られる体験が減ってしまうのです。
それ故に,やり方を定期的に見直すことが必要になります。
ある瞬間には,どんなに正しいと思われ,実際に成功につながった方法であっても,それも見直しが必要になるのです。
博論を完成させる
私,玉井の今年の目標の一つは,博士論文を完成させることですね。
これは,小さな目標であり,方針ですね。とても良い自分の訓練の一方法です。
この数年も,そのためにたくさん勉強をしてきましたけれども,その勉強が人間に対する理解を深め,私の人に対する関わり方を変化させている気がします。
まだまだ,伸びしろがある,人は変化し続けるのだと感じつつ,それを楽しみにしています。
この2年,社会も個人も新型コロナの影響を受けてつらい体験をしてきました。
それも,必ず変化していくと信じています。
今できることを丁寧に進めたいと思います。
時には,寄り道をしてしまうことも多いと思います。
それでも目指したことの実現に向けて,歩みを前に進めたいと思います。
しっかり考える。
しっかりと感じる。
そして,しっかりと話し合う。
話をするときに,相手に全身全霊を傾けて関心をもって関わろうとし,お互いの存在を感じあう,そんな贅沢な時間をたくさん持ちたいと思います。
本年も,どうぞよろしくお願いいたします。
玉井心理研究室では、心理療法・心理カウンセリングの提供をしています。また、個人のみならず、組織や会社団体などにおける心理支援も行っております。
現在は、Zoomやスカイプ、電話による相談も強化しております。