似て非なる二つの学問
教育学の勉強で、教育社会学と教育心理学について、それぞれを専門とする先生方の話を聞いた。
この二つの違いについてなんて、考えたことがなかった。
とても腑に落ちたことは、教育社会学は皮膚の外のこと、つまり個人の外界のことを扱っている。そんなことでいいのか、と思うのだけど…。
よって、様々なシステムや制度、方法論についてなど、幅は本当に広い。
一方、教育心理学は皮膚の内のこと、もちろんそれだけではなく外からの刺激によって生じる変化、といったこともあるのだけれども、人の変化について考えている。
教育心理学
日本教育心理学会のHPを見て、教育心理学とは…という説明を探したのですが見つけられず、某大学の教育心理学のカリキュラムから引っ張てきました。(少しわかりやすいように修正済)
教育における心理学的な視点で、①発達の原理、②乳幼児期、児童期、青年期の各発達段階における心身の特徴、②学習の仕組み、③教育評価の方法、④学校現場における問題行動の理解と対応、⑤現代の子どもを取り巻く環境と育ちの多様性、について理論化し実践に役立つ学問としての積み上げを行う。
教育社会学
日本教育社会学のHPも見てみないと、片手落ちかと思い調べてみましたが、やはり教育社会学、についての説明はなく、同様に別の某大学より…。
一言でいえば、「教育を研究対象として、社会学的に研究する学問領域」
うーん、その通りだ。もう一声。で続けます。
教育社会学では、対象である教育を社会事象と見て研究します。つまり、①教師や親と子どもの相互行為が行われる社会関係としての教育(社会としての教育)、また教育と社会全体との関係に着目します。そこでは、②教育に対する社会からの影響(社会的規定)、ならびに③教育の社会に及ぼす影響(社会的機能)を明らかにしようとします。
心理と社会の違いですね。心理については、人という個人を対象とする側面が強くなり視線が内向きになり、社会となると、人と人との相互作用や社会との関係などに視線が外に向いていくのですね。
人は、様々なことに関心を持ち、それぞれの好奇心のままに深く掘り下げていくところ、そこが新しい場所であれば、新しい学問が作られていくのでしょうね。
人の好奇心に乾杯!
なんか、学生のメモのようになってしまいました。
しかし、学会のメインHPで、その名称について定義して示さないのはいかがなものか。
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