マインドフルネス

生物としての人間、生き物に癒される人

コスモス

霊長類・直鼻猿類・狭鼻猿類

 人は、生まれながらに心を持たない、それでも奥深くに大切に感じる本能を持つ、という話を以前書きました。

 人は、生物です。動物と言ってもいいでしょう。

 こういうと、抵抗感が生じる人もいるかもしれません。

 人は、生物学的には霊長類・直鼻猿類・狭鼻猿類の中に、類人猿と共にカテゴリーされているようです。

 調べてみて、初めて知りました。
 ちゃんと動物図鑑の中にカテゴライズされていてよかったです。

 人は違う、特別だ、と思いたい感覚は理解できるのです。
でも、やはり特異な発達を遂げた動物ですから…。

動物と人の違い

 では、他の動物と人を分けることは、可能なのでしょうか。

 池谷裕二先生の『単純な脳、複雑な「私」』(講談社)では、「野生」か「人工」かという区分を示していました。

 人は、「野生の中で育っていない」ということであり、「人の間、人が作った文化の中で、つまり人工的な環境で育っている」ということなのです。

 この理屈も、私が前に展開した、人の心は発達的に人の中で育つことと一致します。

 動物でも、畜産業の中では完全に人工の中で育てていますね。
 ただ、人工の中で育つと人のように心を持つわけではなく、やはり本能が優位ですね。

 これは、脳の限界があるから仕方のないこと。

 すると、人と動物を分けるのは、脳の大きさという相対的なものでしかないのですね。

自然と野生

 心が疲れたときに、自然の中でゆっくりしよう、ということを好む人は多いと思います。

 私もとても疲れたとき、自宅から車でちょっと走ったところにある大きな川をただ眺めに行く、ただそれだけで涙しそうなぐらいな時間が過ぎる、ということがありました。

 ただ、その川も人の手が入っているのは事実です。野生ではありません。
 コンクリートでは固められていないし、緑がいっぱいだけれども…。
 自然というものも、人の手が入っていない野生ではありませんよね。

 人は、自然の中で、他の生物、これは動物に限らず植物も含めますが、沢山の生き物に囲まれて、その繋がりを感じることで癒されるのかもしれません。
 ただ、野生は怖すぎるので、ちょっと手を入れた自然を好むのでしょうかね。

 こわくない生き物、自分を侵害しない生き物、これは私たちの心を健康に維持するために必要ですね。心理療法・心理カウンセリングもそのような取り組みですよね。

 なんか、母性について広がりそうですが、今日はここまでにしましょう。

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