同僚の修士論文
私、玉井の職場における後輩で、同じく心理カウンセラーとして働いている女性が、大学院で修士論文を出されました。
論文の内容についてインタビューを受けたりヒントについて共有したりしたので、その抜粋をいただきました。
何となく読んでみると、思いのほか面白い。
ターニングポイント
その研究は、カウンセリングにおいて、クライエントさん(来談者)が大きく変化をした時のことを調べて、その変化がどのように生じたのかを検討するというものでした。
その変化したタイミングを、「ターニングポイント」と呼び、その前のプレ・ターニングポイントでのカウンセラーとクライエントの関係、カウンセラーの意識と取組み、
「ターニングポイント」をぐっと進めた言葉、
ポスト・ターニングポイントでの関係や意識の変化などを明らかにしていました。
この勉強、その後輩も楽しんだだろうな…と想像しました。
カウンセリングが大きく変化する過程を研究する、そのために複数の熟練のカウンセラーたちの体験や考えをインタビューしていく、私もその内容を読んで楽しみました。
再現性を高める
心理学は、日本の大学では文系科目と認識されることが多いようですが、海外では理系科目となります。
気持ちを読み解くから…という文学的に考えられる感性を重視するから、という要素もあるのでしょうが、実は統計、どのような関わり方が変化を作りやすいか、ということを徹底的に研究していくのです。
まさに、相手は同じではないけれども、同じような効果をコンスタントに出せるためにどうすればよいか、という再現性を高めるために研究されているのです。
もちろん、研究することと技術を身に着けることは別ですから、それはそれで終わりない研鑽が求められるのですけどね…(笑)。
楽しまなきゃ損ですね。
そんな、心理研究に一歩踏み入れた後輩の、そして会ったことのない沢山の仲間達の臨床力の向上と、これから益々の活躍を心より祈念しつつ、嬉しい刺激をもらって私も頑張ります。
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