認知行動療法

思考の国道1号線 認知行動療法の取組み

認知行動療法 玉井の著書

 思考の国道一号線、聞いたことがあるでしょうか。私が時々使うセンテンスですが、少し紹介したいと思います。

 認知行動療法では、問題を無くそうとしているのではなく、問題が続くパターンから自由になることを目指しています。つまり、嫌なことがあれば嫌な気分にはなるけれども、嫌な気分が続かずに、落ち着けるところに戻っていける、ということであればよいのです。

 そして、認知行動療法では、問題を続けやすくする思考や行動のパターンがあり、それからなかなか自由になれずに囚われているんですよ、という説明をしているのです。そう、そのパターンが国道一号線なのです。

 分かっていても、知らず知らず、いつも歩きなれた国道一号線に足を踏み入れてしまいます。そんな自動化した思考・行動から離れ、最初の内はけもの道のような歩きにくい道だけれども、必ず先には穏やかな戻っていく場所に繋がっている、そんな道を踏み固め、歩きやすい道を作っていくのです。

 脳の回路も似たようなものかな、と思いますね。

 一つだけ補足。国道一号線が旧国道一号線となったとしても、旧道が消えるわけではありません。疲れた時など、ふらふらっと迷い込む人も多いのですが、それは問題の再発ではありません。ちょっとした寄り道に過ぎないのです。

心が楽になり、前向きな人生を送るためのカウンセリング

カウンセリングや心理療法に行く、そこに何かハードルを感じて「占い」に足を運ぶ人もいます。

私たち心理士が行う支援はどのようなものか、皆さんに分かってもらえる努力が足りないのでしょう。

ある団体で、職員全員とお会いする機会があるときに、問題があるとかないとかに関わらず、自分の性格とストレス時の心の動きについて話し合うことがあります。気持ちを調整するための”心の筋肉”を鍛える方法を共有するためです。

ある方はおっしゃってくださいました。

「何回も相談に来ました。決して安くはなかったけど、人生が変わったので、大学に行くよりはるかに良かった」

少しはお世辞もあったかもしれないけれども、本当にその方の生き方が変わっていくのを目の前で見させて頂き、私の心も震えるぐらい感動しました。

私たちは、一生懸命にクライエントさん(面談に来られた方)の話の全てに耳を傾け、ひたすら聴き、何がおこっていて、どうすればよいのかを一緒に考えます。

ただただ、皆さんの心を整えるために、ベストを尽くそうと学び続けています。

こんなことでも良いのかな、という場合には、お問い合わせフォームからご相談ください。

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