からだにいいこと
からだにいいこと12月号に,当研究室代表である玉井仁の連載が載っています。
「ラク生き相談室」です。
今回のテーマは,「寂しさとの付き合い方」です。
寂しさ
すっかり涼しくなってきました。
秋です。
秋は,少し物悲しくなる,寂しさを感じる人もいますね。
生い茂っていた木の葉も落ち始め,見た目にも寂しくなっていきます。
しかし寂しさは,新しいものに向かうための時間でもあります。
耐えられない寂しさ,その様に寂しさを感じられる人もいます。
そんな思いを確認しつつ,少しずつ寂しさに耐えられるようになっていく,そんな取り組みを丁寧に進める方もいます。
そして,次第に寂しさは,人を求める気持ちだと感じられるようになっていきます。
寂しさは,自分が一人ぼっちであることを示す気持ちではないのです。
人を求める,それは健全なことですよね。
でも,寂しさが埋められた体験を持たないと,そのような感覚にはなかなか辿り着きません。
大人の寂しさ,耐えられる寂しさ,そしてそれは寂しさが違う気持ちに変化するということを信じられるからなのかもしれません。
昔,ある人から聞きました。
離島に旅に行きました。
一人で。
さびしくなるのではないかと思っていたけれども,全く寂しくなかった。
不思議だなぁと思っていたら,地元の人が笑った。
「ここにはたくさんの生き物がいるからね。砂の中にも水の中にも,森の中にも」
沢山の生き物に囲まれていたんだ。
寂しさがあるから,人との関係を大切にしようとするのかと思います。
そして,自分も大切にされるのです。
玉井心理研究室では、心理療法・心理カウンセリングの提供をしています。また、個人のみならず、組織や会社団体などにおける心理支援も行っております。
現在は、Zoomやスカイプ、電話による相談も強化しております。