「あの人に言われた一言が頭から離れなくて、何も手につかない」「あの失敗から、私はそれ一色になってしまって、他のことが考えられなくなってしまって…」
そんな気がかりなことがあると、なかなかそれから離れることが難しくなってしまいますよね。その結果、脳のメモリーがそのことで使用されてしまうので、現実検討能力が損なわれ、できればよかったこと、などができなくなってしまうのです。それが無ければできたのに、ということもありますが、大切なのは、それがあってもできるようになる、ということです。
気がかりなことで頭が占められてしまっているときに、そのことに気がつくのは至難の業ですが、時折、自分のチェックをすることが習慣になっていると、「あ、また考えから離れられなくなっているんだ」と気がつきやすくなります。
気がつくこと自体が、そのことから離れているのではないか、という考えもありますが、「わかっているけど離れられない」のですから、この手の作業は、頭の中だけうのではなく、行動も伴った方が離れやすくなります。
休みの日に、考えてもせんないことと分かっているのに、そのことから離れられずに自分のエネルギーがどんどんなくなっていくことを認識している時、ちょっと簡単なゲームに自分を向かわせ、離れるようにすることもあります。脳の方向付けを変えてあげるのです。
脳の方向づけの傾向は、多少人によって固まっていますけど、それらを理解して、脳のメモリーをうまく利用できるようにしたいですね。