拒食症
この病気は,美味しく食べて体が適切にその食べたものを消化する,というステップを進めなくなります。
食べられなくなる人,食べても様々な方法で無理やり出してしまう人,食べる量のコントロールができなくなる人,いろんな形があります。
依存症の一つと見なす人たちもいます。
確かに,何かを必死に埋めなくてはいられない,そんな気持ちに囚われてしまい,そのことでどうしようもなくなってしまうのですからね。
やめたいけどやめられない,そんな世界でもあります。
生き方
過日,NHKの番組,「ドキュランドへようこそ」で,拒食症の人のドキュメンタリーがあり,それを録画で見ました。
食べられない時間を長く生きている女性。
人のポートレイトを取り,深く人と関わる。
その深さを生々しく感じるために,自分を削り取っているような生き方。
食事が思い通りにできないということも,メリットさえある。
精神障害という名前がついているからには,そのことで苦しみ,治療を求めてくる人たちも少なくありません。
スムーズに回復に向かう人もいれば,本当に時間がかかる人もいます。
かつて,うまく支援ができなかったのかと思い,振り返ることが多かった方と,ひょんなところで再開し,その後しっかりと自らの回復が進んでいたことを知り,ほっとしたこともありました。
正しさに囚われない
正しい生き方があるのではなく,様々な生き方があります。
そして,その自分の生き方を自らにOKと思えればよいのだと思います。
決して簡単ではないかもしれません。
極端な話,自分が抱える正確ならともかく,摂食障害と共に生きていく,ということかもしれないのですから。
それも,自分が自ら選び取る意味を見出す,それはとても大切なステップなんだなぁと,テレビを見て感じました。
幸あらんことを!
玉井心理研究室では、心理療法・心理カウンセリングの提供をしています。また、個人のみならず、組織や会社団体などにおける心理支援も行っております。
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