子どもの存在は近い
親にとって,子どもの存在はとても近くにいますね。
だからこそ,心配になり,うるさいぐらいに言葉を書けてしまうこともあるのですね。
「子どもは,子どもの人生だから,それを尊重しています」なんてことを聴くこともありますが,実際にどのように子どもに関わっているのかを聞いてみると,「距離感が近いな」と思うこともしばしば。
近いことは,悪いことではありません。
子供に取ったら,親がいつも離れている,それは寂しくてたまらないことなのですから。
だからこそ,難しいですね。
子どもの欲求を認める
昨日,ある組織における派遣相談に行っていて,そこの保健師さんと子どものことについて,世間話のように話していました。
(心理相談の場面のことではありません。その方にも断り入れていないけど,大丈夫な範囲で書いてみます)
小さい子供が習い事をしていて,完ぺき主義みたいで,とことんできないと癇癪をおこしてしまうということでした。そんな完ぺき主義だと,先々苦労するよなと思って,一生懸命「まぁいいじゃない」「その辺で十分だよ」と伝えても,イライラして怒ってしまうとのこと。
お母さんも困ってしまっても,その子は優しく「お母さんに起こっているんじゃないんだよ」と言うとのこと。
私は,「頑張っているね。すごいね」「しっかりちゃんとやりたいんだね。いいね。でも疲れたね」と,まずはその完璧にしたい,という子供の欲求を認めてあげよう,とお伝えしました。
そのようにして,子どもの欲求を認めてあげて,温かく包んであげると,その中でとんがっている“完ぺき主義”も少し和らぐかもしれないね,という話をしていました。
変えられること/変えられないこと
実は,この話の前には,私自身の子どもに対する声掛けでの気づきがあったんだよ,という話をしていたのです。
頑張り屋さんの子どもに,「そこまでやらんでいい」と私が言っていることに対して,「性格は変わらないと思うんだよね」とかみさんが言っていたのです。
少し考えてみると,「そりゃそうだよな」と腑に落ちる話。変えられないことを一生懸命に変えようと,エネルギーを使って,相手のことも困らせていたのです。大反省。
仕事では,「変えられること/変えられないこと」をできるだけ確認するようにしています。
でも,身近なところで,近すぎたのか,見えていない部分もありました。
そして,このように新しい気付きを体験できることは,嬉しいですね。
変えられないことは,受け入れるしかありません。受け入れることが難しいこともあり,そのことは心を深く掘り進めて,懐を大きくすることが必要になります。
そして,変えられることをちゃんと見極め,どのように変えられるか,そのために何をするのか,具体的に決めて進めていくのです。
子育ては,いろんな意味で殆どの人にとって気持ちが強く揺さぶられる大事業です。
丁寧に自分の取り組みを振り返ってみると,それだけで沢山の自分のこと,そして自分の接し方などに気がつけると思います。
そして,その気づいたことを楽しみ,より良い関りへと進められるとよいですね。
さて,最近は論文執筆が忙しく,このブログの更新も少し頻度が落ちてしまうかもしれません。
書きたいなと思うことも,書いてほしいと言われていることもいろいろあるのですが,ぽつぽつ進めますので,又見ていただけると嬉しいです。
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