音楽

ウィーンで学んだ音楽⑥

ヴォルフガンク・アマデウス・モーツァルトの場合

 モーツァルトの音楽は、聞いてて心地よいとか、食欲が増すとか、とにかく一番良いのはモーツァルト!!という意見をよく聞きますが、モーツァルトが作曲した曲は演奏するのがとっても難しいです。
というのは、全ての音に気を遣ってバランスを考え、音と音の間にもある音楽を感じながら、それでも感情を入れ過ぎることなく、尚且つ気品を感じさせる演奏をしなければなりません。
「とにかくモーツァルトの音楽は良い!!」と言いながら、良く分からずに演奏しているのを聞くと、「モーツァルトもこんなにつまらなくなってしまうのか…」とガッカリします。

 私の場合、その難しさを知っている(と思う)先生が、「教える自信が無いから」と、私には全くモーツアルトを弾かせなかったので、大学生になるまで全く弾いたことがありませんでした。
大学の演奏の試験でモーツァルトの曲が課題になったことがあり、楽譜を読むのはそれほど難しくないので適当に練習して行ったら「こんないい加減な演奏をするなんて!」とこっぴどく叱られ、細かい音まで全部気を遣わなければならないことに音を上げそうになるほど辛かった思い出があります。

 でもそうやって仕上げたモーツァルトの曲はやはり素晴らしいのです。
聞いていて癒され、元気になり、爽やかな感動に包まれます。
それは飽くまで、「モーツァルトらしく演奏した場合」なのです。

近現代の作曲家の場合

 ピアノ曲には、いわゆる「超絶技巧」で演奏する曲があります。リストやラベル、ドビュッシー、近現代の作曲家の曲に多いです。
とても音数が多くて速く、楽譜を読んで弾けるようになるまでにとっても時間がかかるし、強靭な指が無いとちゃんと弾けるようにはなりません。
オタマジャクシで譜面は真っ黒、時には五線譜が3段になってたりで、「手は二つしかないのにどうやって3段の楽譜を弾くの!?」と思ったりします。

 でも技術的に弾けるようになれば、モーツァルトほどは難しくありません。
並べられている音さえ演奏していれば、それだけで魅力ある演奏になります。
どちらの方が難しいと感じるか、分かれるところですが・・・。

ベートーヴェンの場合

 ベートーヴェンの曲はまた違った難しさで、その重厚さとベートーヴェン自身の音楽への思いの重さに、本番で演奏するときにいつも押しつぶされて失敗します。
いくら練習でうまく弾けても、ダメなことが多いです。
これは作曲家と演奏家の相性なのでしょうか、それとも、私の技術不足か…。
ベートーヴェンには好かれないなあ、と、演奏するたびに思ってしまうのでした。

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