産業心理

職場におけるメンタルヘルス対策の基本施策 『税務弘報』連載より

税務弘報 10月号への投稿

 今回の連載記事では、労働安全衛生法70条に基づく指針を柱に、メンタルヘルスが重視される近年の傾向と対策について、チェックリストも含めて振り返りやすくセルフケアと他者へのケアへのヒントを書かせてもらった。

 ホームページでも書いていますが(ここをクリック)、4つのケアである➀セルフケア、②ラインケア、③事業場内産業スタッフによるケア、④外部資源によるケア、がありますね。

 自分のケアがうまい人の多くは、人のケアもうまいものです。
 ふと思い出した人がいます。
 昔からの知り合いで、自分に優しく、人にやさしい人がいました。自分に優しいので、自分が求めるままにアルコールを求め、アルコールの問題を抱えてしまいました。それでも、人にも優しい人だったのでおおらかに見えたし、少しだらしないけど仕事は頑張っていたし、それなりに評価されていました。その後、健康を害して苦労されましたけど…。

 優しい、というのがケアがうまいというわけではないようですね。
 言わないといけないことは言う、自分の心の中でもそれなりに穏やかに過ごすコツを身に着けていて、穏やかで楽しい雰囲気を周りに振りまいてる、そんな人はいいですね。

セルフケアは誰のためにする?

 先日、ある話し合いでセルフケアについて話し合いました。

 職場で「セルフケア研修」を受けたことがある人もいるでしょう。
 ただ、上司から「セルフケアをしなさい」といわれると「自分のことだ、言われる筋合いじゃない」と、少し苛立ってしまう人もいます。
 ま、関係ができていないんですね。

 職場としては、ちゃんと継続して勤務ができるように体にも配慮をすることを期待しています。これは、職場からすると従業員に対する健康維持義務といいます。この義務は法制化はされていませんし、法律で規定することがあまり合わないものだと思われますが、健康を維持するのは自分のためですからね。

 あまり真面目に考えすぎても、角が立ちそうです。
 適当にしすぎると流されますし、バランスが難しいものですね。
 一人一人違うそのバランスを、見出したいものですね。

玉井心理研究室ホームページをご覧ください

玉井心理研究室では、臨床心理士・公認心理師の玉井仁が個人・家族への心理カウンセリング、組織・団体へのメンタルへルス・コンサルタントとしての研修や各種支援を提供しています。

トラウマや過去の経験にまつわる心の傷、頑張り過ぎや諦めから心を開いて人と関わりにくくなってしまうこと、精神的な疾患での苦しみ、対人関係の苦しみなど、様々な方たちや組織と関わらせてもらってきた経験から、支援や情報を提供しています。

ホームページでは、トラウマについて、感情の調整の問題について、認知行動療法といったトピックについての説明を含め、様々な領域でどのような現状があるのかなど、情報を整理して提供もしています。

是非ご覧いただき、感心がある方はお気軽にお問い合わせください。

右の画像、どこにあるか見つけられるでしょうか(笑)

下のボタンをクリックして頂いたホームページの中にあるのですが、見つけられたらすごい!

玉心理研究室のHP