認知行動療法

可能性を拡げよう レッテル貼り 考え方のクセ⑪

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 「レッテルを貼らないで、ありのままの自分を見て欲しい」そんなことを言いたくなったことがある、という人もいるでしょう。

 俳優さんや芸人さんのように、素の自分を出すというよりも、あるキャラクターを演じて生きる人もいます。特定のレッテルを自分に貼り、それをみんなに認識してもらうことを狙っています。

 レッテルの良し悪しありますね。実際に、レッテルとまでは言わないまでも、レッテルのように、○○の人は△△だ、というようにある程度あたりをつけることは避けられません。

 泣いている人に対して、 「よお、元気」と声をかけるのは自然なことではなく、 「悲しいことがあったのかな」と想像することは自然なことです。これはレッテルとは言わないかもしれませんが、その極端な一例でしょう。

 そして人は、「自分は○○だ」といったアイデンティティを確立していくと言われますが、これもある種のレッテルを獲得する過程、ということも言えるでしょう。また極端な例ですが、虐待を受けて育った人が、心深くで「私は存在する価値がない」という言葉で表されるような感覚を抱き続けている、ということはしばしば出会います。心理療法ではその感覚から自由になるお手伝いをしていくのです。自由になって行く過程で、「私は被害に負けずに生き抜いたんだ」そして「大変なことがあったがそれは今となっては過去のことだ」というような自分に対する新しい感覚を獲得していきます。

 レッテルは、人から完全に切り離せないものです。ただ、そのレッテルがその人、もの、組織など存在するものの全てを表さないことを理解し、様々な可能性や側面があることを思い出したいものです。そして、自分の存在自体にも新しい側面を探究していきたいものですね。

心が楽になり、前向きな人生を送るためのカウンセリング

カウンセリングや心理療法に行く、そこに何かハードルを感じて「占い」に足を運ぶ人もいます。

私たち心理士が行う支援はどのようなものか、皆さんに分かってもらえる努力が足りないのでしょう。

ある団体で、職員全員とお会いする機会があるときに、問題があるとかないとかに関わらず、自分の性格とストレス時の心の動きについて話し合うことがあります。気持ちを調整するための”心の筋肉”を鍛える方法を共有するためです。

ある方はおっしゃってくださいました。

「何回も相談に来ました。決して安くはなかったけど、人生が変わったので、大学に行くよりはるかに良かった」

少しはお世辞もあったかもしれないけれども、本当にその方の生き方が変わっていくのを目の前で見させて頂き、私の心も震えるぐらい感動しました。

私たちは、一生懸命にクライエントさん(面談に来られた方)の話の全てに耳を傾け、ひたすら聴き、何がおこっていて、どうすればよいのかを一緒に考えます。

ただただ、皆さんの心を整えるために、ベストを尽くそうと学び続けています。

こんなことでも良いのかな、という場合には、お問い合わせフォームからご相談ください。

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