認知行動療法

謙虚さも程々に…全ての責任を背負う 自己関連付け 考え方のクセ⑧

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 旅行に行くと、雨になってしまうのよ。私、雨女(雨男)だから…。

 私のせいで、あの人は(マラソン大会で)優勝できなかったんです。別に靴を踏んだわけではないのに、一緒に走ったわけでもないのに、責任だけは感じてしまっているようです。

 何か問題があったり、予定が狂ってしまったり、人が不快な感情を感じていたりしているのをみると、嬉しい気分にはならないですよね。ときに残念だったり、一緒に悲しんだり、応援したい気持ちになったりするのでしょう。

 実際に自分の責任はないのに、「私のせいだ」と罪悪感を感じるのは、「自己関連付け」といいう考え方のクセによります。

 罪悪感を全く持てない人であれば、内省する力が全くないに等しく、付き合いにくい人になります。ただ、自分の責任でない責任を負おうとしたり、明らかに人のことなのに「私のせいでごめんね」なんてくるのは、ちょっと困ってしまいます。

 最初に出した例ですが、よく冗談で、「あなたが行ったら雨を降らすのであれば、是非水不足のところに行ってあげて」と話すことがあります。ある人からは、「私がそんなところに行ったら、砂嵐になってしまうわ」と見事な切り返しを受けましたが、お天道様を優る力を発揮するのであれば、すごいものです。

 謙虚さも、過ぎたるは猶及ばざるが如し、傲慢となるということでしょうか。

 このクセを持つ人が、人と喧嘩をすると、100%自分の責任、となります。ケンカは両成敗、50%の責任を負い、50%の責任を手放すのも練習になります。

心が楽になり、前向きな人生を送るためのカウンセリング

カウンセリングや心理療法に行く、そこに何かハードルを感じて「占い」に足を運ぶ人もいます。

私たち心理士が行う支援はどのようなものか、皆さんに分かってもらえる努力が足りないのでしょう。

ある団体で、職員全員とお会いする機会があるときに、問題があるとかないとかに関わらず、自分の性格とストレス時の心の動きについて話し合うことがあります。気持ちを調整するための”心の筋肉”を鍛える方法を共有するためです。

ある方はおっしゃってくださいました。

「何回も相談に来ました。決して安くはなかったけど、人生が変わったので、大学に行くよりはるかに良かった」

少しはお世辞もあったかもしれないけれども、本当にその方の生き方が変わっていくのを目の前で見させて頂き、私の心も震えるぐらい感動しました。

私たちは、一生懸命にクライエントさん(面談に来られた方)の話の全てに耳を傾け、ひたすら聴き、何がおこっていて、どうすればよいのかを一緒に考えます。

ただただ、皆さんの心を整えるために、ベストを尽くそうと学び続けています。

こんなことでも良いのかな、という場合には、お問い合わせフォームからご相談ください。

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