旅行に行くと、雨になってしまうのよ。私、雨女(雨男)だから…。
私のせいで、あの人は(マラソン大会で)優勝できなかったんです。別に靴を踏んだわけではないのに、一緒に走ったわけでもないのに、責任だけは感じてしまっているようです。
何か問題があったり、予定が狂ってしまったり、人が不快な感情を感じていたりしているのをみると、嬉しい気分にはならないですよね。ときに残念だったり、一緒に悲しんだり、応援したい気持ちになったりするのでしょう。
実際に自分の責任はないのに、「私のせいだ」と罪悪感を感じるのは、「自己関連付け」といいう考え方のクセによります。
罪悪感を全く持てない人であれば、内省する力が全くないに等しく、付き合いにくい人になります。ただ、自分の責任でない責任を負おうとしたり、明らかに人のことなのに「私のせいでごめんね」なんてくるのは、ちょっと困ってしまいます。
最初に出した例ですが、よく冗談で、「あなたが行ったら雨を降らすのであれば、是非水不足のところに行ってあげて」と話すことがあります。ある人からは、「私がそんなところに行ったら、砂嵐になってしまうわ」と見事な切り返しを受けましたが、お天道様を優る力を発揮するのであれば、すごいものです。
謙虚さも、過ぎたるは猶及ばざるが如し、傲慢となるということでしょうか。
このクセを持つ人が、人と喧嘩をすると、100%自分の責任、となります。ケンカは両成敗、50%の責任を負い、50%の責任を手放すのも練習になります。