認知行動療法

気になって周りが見えない「心のフィルター」 考え方のクセ⑤

 「あの人に言われた一言が頭から離れなくて、何も手につかない」「あの失敗から、私はそれ一色になってしまって、他のことが考えられなくなってしまって…」

 そんな気がかりなことがあると、なかなかそれから離れることが難しくなってしまいますよね。その結果、脳のメモリーがそのことで使用されてしまうので、現実検討能力が損なわれ、できればよかったこと、などができなくなってしまうのです。それが無ければできたのに、ということもありますが、大切なのは、それがあってもできるようになる、ということです。

 気がかりなことで頭が占められてしまっているときに、そのことに気がつくのは至難の業ですが、時折、自分のチェックをすることが習慣になっていると、「あ、また考えから離れられなくなっているんだ」と気がつきやすくなります。

 気がつくこと自体が、そのことから離れているのではないか、という考えもありますが、「わかっているけど離れられない」のですから、この手の作業は、頭の中だけうのではなく、行動も伴った方が離れやすくなります。

 休みの日に、考えてもせんないことと分かっているのに、そのことから離れられずに自分のエネルギーがどんどんなくなっていくことを認識している時、ちょっと簡単なゲームに自分を向かわせ、離れるようにすることもあります。脳の方向付けを変えてあげるのです。

 脳の方向づけの傾向は、多少人によって固まっていますけど、それらを理解して、脳のメモリーをうまく利用できるようにしたいですね。

心が楽になり、前向きな人生を送るためのカウンセリング

カウンセリングや心理療法に行く、そこに何かハードルを感じて「占い」に足を運ぶ人もいます。

私たち心理士が行う支援はどのようなものか、皆さんに分かってもらえる努力が足りないのでしょう。

ある団体で、職員全員とお会いする機会があるときに、問題があるとかないとかに関わらず、自分の性格とストレス時の心の動きについて話し合うことがあります。気持ちを調整するための”心の筋肉”を鍛える方法を共有するためです。

ある方はおっしゃってくださいました。

「何回も相談に来ました。決して安くはなかったけど、人生が変わったので、大学に行くよりはるかに良かった」

少しはお世辞もあったかもしれないけれども、本当にその方の生き方が変わっていくのを目の前で見させて頂き、私の心も震えるぐらい感動しました。

私たちは、一生懸命にクライエントさん(面談に来られた方)の話の全てに耳を傾け、ひたすら聴き、何がおこっていて、どうすればよいのかを一緒に考えます。

ただただ、皆さんの心を整えるために、ベストを尽くそうと学び続けています。

こんなことでも良いのかな、という場合には、お問い合わせフォームからご相談ください。

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