認知行動療法

「白黒思考」を理解して、囚われから自由になる 考えかたのクセ①

認知行動療法 玉井の著書

 「ああいう態度、一度でも取られたらもう絶対許せないですよね」「ちょっとミスしてしまって、全てをダメにしてしまったんです」「好きなのか嫌いなのかはっきりしてちょうだいよ」「この絵を描いていて、ここをはみ出してしまったんです。もう失敗です」「あなたがそっちを取るなら、これも全部持って行ってよ(と選択していないものも強引に持って行かせる)」「ちょっとでも(相手を)嫌な気分にさせてしまったらいけないじゃないですか」「それはダメ!」「甘やかしてしまうとどこまでも甘えられてしまいますよ、注意しないと」「そう決めたなら、もう絶対変えてはいけませんよ」

 いろんなセリフ並べてみました。

 対人関係、感情、選択など様々なシーンですが、どれも似た要素を持っています。このタイミングでわざわざ言うまでもないですよね。白黒思考です。

 白黒思考、はっきりさせようとシンプルな2分割思考であり、0か100、全か無か思考、などとも言われます。

 これと対照的なのが、グレーな考え方です。最近は、社会も白黒的な気がします。ブラック企業、確かにブラックなところもありますよね。でも、そうでないところもあるでしょう。ブラックなところが10個、ホワイトっぽいところが10個、それぞれを交互に並べてみると、遠目にはグレーに見えるはずです。

 どこかに就職するとき、誰かと親密につき合うとき、旅行先を選ぶとき、はっきりしないといけないこともありますよね。白黒が悪いと言っているのではありません。白黒つかないこと、つけなくてもよいことに対してはっきりさせようとしていることで、はっきりしないことに対して批判的になり過ぎると、自分も周りもちょっと疲れます。

 こういうことは、はっきりさせたいんだよな、という自分の性格や大切にしている領域を理解しておければよいのです。あの人は〇〇だからおかしい、などと決めつけるのも、結構自分の思い込みや、自分なりの理由付けがあるのです。良い/悪いがつきにくいこと、人の立場によって捉え方が違うこともありますからね。

心が楽になり、前向きな人生を送るためのカウンセリング

カウンセリングや心理療法に行く、そこに何かハードルを感じて「占い」に足を運ぶ人もいます。

私たち心理士が行う支援はどのようなものか、皆さんに分かってもらえる努力が足りないのでしょう。

ある団体で、職員全員とお会いする機会があるときに、問題があるとかないとかに関わらず、自分の性格とストレス時の心の動きについて話し合うことがあります。気持ちを調整するための”心の筋肉”を鍛える方法を共有するためです。

ある方はおっしゃってくださいました。

「何回も相談に来ました。決して安くはなかったけど、人生が変わったので、大学に行くよりはるかに良かった」

少しはお世辞もあったかもしれないけれども、本当にその方の生き方が変わっていくのを目の前で見させて頂き、私の心も震えるぐらい感動しました。

私たちは、一生懸命にクライエントさん(面談に来られた方)の話の全てに耳を傾け、ひたすら聴き、何がおこっていて、どうすればよいのかを一緒に考えます。

ただただ、皆さんの心を整えるために、ベストを尽くそうと学び続けています。

こんなことでも良いのかな、という場合には、お問い合わせフォームからご相談ください。

相談・お問い合わせ

コメント

  1. やぎ より:

    白黒の話をしていて、後から色々考えてみました。
    グレーにしたから、気がつけず大きな問題になってしまうこと、なってしまった。
    のではないかと思いました。

    1. tamablog より:

      穏やかに、はっきりさせないといけないことを適切に対処できるとステキですね。

  2. やぎ より:

    本当ですね。そんな素敵なひとになれるようにこのブログを読んでがんばります^-^

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