皆さん、ありがとうございます。ご声援のおかげでなんとか一ヶ月、ブログを書き続けることができました。
いろいろ考えたのですが、やはり書き続けてみましょう。
今日は、私の専門の1つである認知行動療法の中でしばしば耳にする、考え方のクセについてかき始めてみたいと思います。
本などでは、「認知の歪み」という表記がされてきて、前から私はその表現が好きになれずに、「考え方のクセ」と呼んできましたが、不思議なことに最近は多くの認知行動療法の専門家が同様の呼び方をしているようです。
誰が始めたのだろう。私かな。でも、商標とっていないしな(笑)。私自身も自分で考えたと思いながら、もしかすると何かで見かけて、この表現よいな、などと思っていたのが、いつの間にやら自分の言葉のように感じてしまっているのかもしれないし…。自分の記憶を信用できない…。
さて本題。考え方のクセとは、人が用いやすい発想の仕方を整理したものです。相手の気持ちを想像する「読心術」や完璧でないと気が済まない「全か無か思考(白黒思考とも言う)」など、一つ一つについては、後日説明していきますが、私たち人間はそれらの全てをほとんど持っていると言っていいでしょう。ただ、マイナスに感じる感情とともに取り上げる発想の仕方を、「クセ」と呼んでいるのです。
困ったことの整理の文脈でクセを見ていくと、それは問題なのかな、と思う人も少なくないでしょうけど、無くて七癖、クセがない人はいません。クセをなくすということは、新しいクセを身に付けることと言ってもよいでしょう。私たちは習慣の生き物です。とはいっても、人間はその中でも週間の選択肢を柔軟に選べるる動物なのですけどね。
クセを理解することは、ちょっとやってしまいがちなことに気を付けられるようになる、ということに繋がります。正しいクセがあるのではなく、自分のクセをダメだしすることも無く、クセに気がついて調整できることがその囚われから人を自由にするのです。
かつて、ある団体でそれらの考え方のクセについて説明したときに、「私にはそんなものはない!」と言い張る人がいて、楽しかったです。クセは怖いものではないんですよ(笑)。