マインドフルネス

マインドフルネス・ワークショップ その後、考えたこと

山に映る影

 今日のブログからの続きになります。マインドフルネスのワークショップとして行ったことは一部昨日のブログで共有しました。
今日は、それから考えたことなど、少し広げて書いていきたいと思います。

意思を定める

 ちょっとしたことで、気がつくこともありますが、そのちょっとしたことを意識して続けていくことは意思が必要になります。

 私たちは、日々いろいろとしなければならないことがあり、それをこなすことで追われる部分もあります。一つのことをしながら次の段取りを考えたり、同時に複数のことに手を出したりと、なかなか落ち着かない時間を送っているのです。
 一つのことをしているときには一つのことをして、そのことに集中する、なんて贅沢なことはなかなか時間が許してくれません。また、そのような姿勢を維持しようと思っても、そのためにも練習がいるのです。

囚われ

 どうしようもないと感じることを前にしても、何とかしようと力を入れて頑張ってしまいます。何ともできないことと分かっていても、そのことから離れることができなくなります。
 手放すには練習がいるのです。

 過去に既に決着のついたことで、心が引っ張られないことであれば「あぁ、そんなこともあったねぇ」と客観的に観察できますし、その事を思い出している自分のことも確認することは、その意志を持てば割と容易に可能となります。
 ただ、思い出すだけで「ありえない、そんなことは消してしまいたい」と心が引き裂かれる気がする過去の出来事もあり、今でも冷静に観察することなんてできない、なんてこともあるでしょう。

不安定な中での安定

 実際に、マインドフルネスのワークでは、わざとそのように自分の心を乱れる状態にして、その状態を観察する練習をしていこう、というステップを踏むことも多々あるのです。不快ではあるけれども、単に不快であるに過ぎない、そしてその不快は通り過ぎるものである、ということを観察できる力を持てるようになろう、という取り組みなのです。

 マインドフルネスのワークは、どのような心の状態であっても、自分の考えや感情、感覚を観察できるようにするのです。それは実際に取り組んだだけうまくなりますし、その力は向上していくのです。
 このような取り組みは、何とかしたいことを何とかできるようにする、という取り組みではありません。実際に、何とかしたいことも通り過ぎるものとして、囚われなくなる心を作っていく、そんなことなのです。

 人生ってそんなにいいことばかりがあるわけではないですよね。
 それゆえに、問題への対処も大切な一つのアプローチ委ですが、マインドフルネスの取り組みでは、その問題を問題と感じている自分との付き合い方を練習していくのです。

一緒に進んでいきましょう

 私は、ご縁があって坐禅に親しんでいますが、このマインドフルネスのワークと同じだなぁと感じています。
 その取り組みを続けてきた中で、大いなる内面の変化に驚いています。一年毎にそのように感じます。
 きっと、来年の今頃はもしかすると全く違った考えを持っているかもしれません。それも楽しみです。「そういう気がするだけでしょ」と言う友人もいますが、それでも自分自身との付き合い方が抜群に広がっていくことを実感できるのです。

 心の世界を広げる、そんな発想で心との対話を続けていきたいと思います。
 ホームページや、過去のブログなどでも色々と書いていますので、そちらもご覧いただけましたら嬉しいです。
 必要でしたら、ホームページにあるお問い合わせフォームからご連絡ください。

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玉井心理研究室では、臨床心理士・公認心理師の玉井仁が個人・家族への心理カウンセリング、組織・団体へのメンタルへルス・コンサルタントとしての研修や各種支援を提供しています。

トラウマや過去の経験にまつわる心の傷、頑張り過ぎや諦めから心を開いて人と関わりにくくなってしまうこと、精神的な疾患での苦しみ、対人関係の苦しみなど、様々な方たちや組織と関わらせてもらってきた経験から、支援や情報を提供しています。

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右の画像、どこにあるか見つけられるでしょうか(笑)

下のボタンをクリックして頂いたホームページの中にあるのですが、見つけられたらすごい!

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