決められた物語
自分の人生はどんなものだ、という物語があるように感じていませんか?
その物語は、随分と昔に書かれたものではないでしょうか。
私は将来は結婚できないだろう、私の人生は〇才までかな、私は不幸の星のもとに生まれているからいいことはないだろう、というネガティブなものもあれば、私との出会いを待っている人がいるはずだ、私と一緒にいると人は幸せになる、なんてポジティブなものもあります。
それら全てが現実になるということはないのですが、人生の物語、結構影響を及ぼしているなぁという感じを持つ方もいるでしょう。物語から自由になれない感じがする人も少なくないのではないでしょうか。
物語は新しく創られる
少し前にはやっていた、アドラー心理学でも、人は変わっていくということを強く説いていました。私たちは、変わっていけるのです。変化を繋いでいくと、先々は随分と大きな違いまで辿りつくはずです。
その小さな変化は、ちょっとした川の水の新しい支流が出来てきたことであり、沢山の支流を集めて、本流に影響を及ぼすものとしていくのです。過去を乗り越えてきて、今の頑張りに繋がり、これから先に広がるゆったりした大河となっていく、そんな物語を紡いでいくことで、ちょっとずつ発見してきた変化が大きな流れになっていくのです。
これは実際に書いて、安心して聞いてもらえる人に聞いてもらうと良いのです。
過去の整理も役立つ
実際の取り組みに際しては、過去の出来事で、無かったことにしたいようなことがあると、物語が途中で断絶してしまいます。それ故に過去の記憶イメージへのアプローチが必要なこともあるでしょう。過去の記憶イメージは書き変えていけるのです。それについては、またの機会に書けるかもしれません。
その取り組みの基礎は、私の本でも紹介していますが、年代毎に様々な課題があるので、自分の性格形成にもつながっています。インナーチャイルドのワークでも、紹介してきました。もちろん、先週のこのブログでも。
すごい端折って書いていますが、人生って物語のようなものです。心理療法でも、ナラティブセラピーがありますよね。新しい物語を見つけていくアプローチです。
カウンセリング・心理療法は、新しい物語を紡ぐプロセスでもあります。ホームページもご覧ください。