若手ピアニストの登竜門 ショパン国際ピアノコンクール
来年の2020年は東京オリンピックが楽しみですが、音楽家にとってはもう一つ大きなイベントがあります。5年に一度、ポーランドのワルシャワで開催される、ショパン国際ピアノコンクールです。
ピアノ講師である私の母は、もうずっと昔からこのショパンコンクールを会場で見たいという夢を持っていました。
その後私にポーランド人の友達ができ、その一家がワルシャワ在住で、昨年我が家に遊びに来てくれ、次は是非ワルシャワに来て!と言ってくれ、その2年後にショパンコンクールが開催される…こんな流れがある中で、今年70歳になる母にとっては、もしかしたら最後のチャンスになるかもしれない…というわけで、ワルシャワ行きを決意したようです。
旅の準備・企画のお手伝い
コンクールの日程が10月なので、子供のこともあり残念ながら私は同行できませんが、ポーランド人の友人との連絡を取ったりするのは私を介してだし、ホテルや航空券などの旅の手配をすることが大好きな私は、母のポーランド旅行の企画も引き受けることにしました。
何より難関となるのが、コンクールの入場チケットの購入です。1次予選、2次予選、本選、受賞者コンサートとある中で、やはり本線のチケットの入手は困難を極めます。大手の旅行会社がコンクール観戦ツアーを組み、いち早くチケットを抑えてしまうため、発売と同時に売り切れてしまうとのこと。ではそのツアーに参加すれば良いかとも思うのですが、個人手配に比べると料金が何倍にもなってしまうので、それは母の念頭に無いようでした。
そこで、これまで、個人的にチケットを購入してショパンコンクール観戦をされて来た方のネットでの投稿を参考に、今回は1次予選のチケット狙いで行くことにしました。
チケット入手に向けて
世界三大音楽コンクールに挙げられ、世界のトップクラスの若手ピアニストたちがしのぎを削るこのコンクール、第1次予選とはいえ、その舞台に立てるだけでもすごいことなのです。しかも運良く、1次予選全日程のチケットが入手できれば、出場者全員の演奏を聴くことができ、その中に本選進出者、ひいては優勝者も含まれているとなれば、本選よりも価値があるのではないか?との判断でした。
かつて個人的にチケットを購入した方の投稿を読めば、発売と同時に手続きすれば、何とか買える可能性もあるような…購入サイトはポーランド語(一部英語)ですが、翻訳ソフトで何とか…と色々下調べをしているうちに、そのチケット発売日、10月1日を迎えました。
コンクールは来年10月、その1年前での販売開始です。無事買えるか、前日からドキドキ。
長くなるので、次回に続きます。