「絶対不可能」を覆す木村秋則氏
『奇跡のリンゴ』「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録」
この本は、NHKで「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組から生まれた本なのですね。
偶然目に入り、手に取り、さっと読めてしまいました。
感動したので、子供らにも勧めました。
極める
リンゴ農家は、農薬を使わずにリンゴを育てることはできない、という常識を覆す、その苦難と不思議な時間を送り、濃密な自然との付き合い方を再発見した木村さんのお話です。
本当に、命がけ、というものなのですね。
ぎりぎりの中で時間を過ごすときには、人の持つ“我”も見事になくなって透明になっていくのだな、ということをわかりやすく書いています。
とことん、こだわりが強くてはまりやすい人であったからこそ、先のことなんて考えずに突き詰めていく、そんな一見アンバランスですが、その突き抜けた形で初めて見出すことができた世界を、皆に惜しみなく紹介してくれています。
リンゴづくりについてはわかりませんが、この人の魅力はビンビン感じます。
バランスなんて考えず、ただ突っ走って、来た付いたらたどり着いていた、そんな姿です。器用にできないから、バカだから、と本人は言うようですが、他のことに目を向けるほどゆったりともしていない、そんな真剣さを感じさせてもらいました。
人は、何か極めようとするものを持つとよいと言いますが、その大切さを改めて教えてもらいました。
今週は、気が付くと本の話が多かったですね。