今朝、和太鼓の練習を身近に見続ける機会がありました。
以前、友人が取組んでいる和太鼓の演奏を聞いた時に感じたことですが、これは誰に対しても有効とは思わないものの、心理療法として役立つ、ということを改めて実感しました。
大きな音が身体を通り抜けていく、身体の中が空っぽになり、そのことを観察しながら自分の中の様々な囚われが音とともに脱落していく感じを実感しながら、マインドフルネスと同様のプロセスを体験している気がした。
体験と観察を同時に集中して行うこと。人によっては、その観察ができなかったり、体験から別の思考に入ってしまう人もいるのかとも想像する。
かつて、トラウマ研究の国際的第一人者の一人であるべッセル・ヴァン・デア・コークが訪日した時の講演にて、日本の場合には伝統的なお祭りなども脳の回路にとって治療的な役割を担うことがある、ということを解説していたことを思い出した。
人は、いろいろな形で癒される方法を自然に開発してきたことなのかな、と思いが広がります。