ナルシシズム(自己愛)

「生き物の死にざま」稲垣栄洋著 を読んでの感想

生き物の死にざま

面白い

 子供にもよかろうと思って、図書館で予約していた本がようやく届きました。子供もさらっと読んでいましたが、返す日に私もさらっと読みました。

 おっと、面白いではないか。

 これは、買う。

死を知らない生き物たち

 生命には、必ず終わりがくるので、それを死と呼んでいると考えていたのですが、原始時代の単細胞生物は、消えたり、環境の変化で生き延びられないということはあっても、「死」に向き合っているのではないのだなぁ、という植物の専門家の面白い視点でした。

 子育てができる生物は、強い生物。ハサミムシみたいに…。強くない生物は、沢山産んで、運が良い生命体だけが生き残る、そんな戦略をとらざるを得ない、なるほどなぁと思います。

 永遠の命を生きるクラゲ、成長して、その後は小さくなってもう一度子供からやり直す、そんな不思議な生命のいろいろが楽しかったです。

生きる

 生きる実感をいつ感じるのか、そんなことを過去にも書いた気がしますが、
①危機を乗り越えて生き延びたとき
②子孫を残せたとき
という話をしました。

 生物は、生き物ですから欲求という本能に従って生きています。

 自分を生き延びさせようとするよりも、子孫を残すために命懸けで、そしてさらっと死んでいくのです。寿命を迎えることができないものも多いのですね。

 シマウマなどは、多くは子供のころに食べられてしまう、大人になったシマウマは、そう簡単には食べられないそうです。そして、子供を育てます。
 ただ、年取ってきて弱ってくると、確実に捕まえられて食べられます。
 寿命を全うする、なんてことはないのですね。

 人間も、一つの動物です。随分と地球上を我が物顔に歩いていますけどね。

 とても面白く、本には書いていなかったけれども、人についていろいろと考えさせられました。

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右の画像、どこにあるか見つけられるでしょうか(笑)

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