背景的な理論
一般の心理療法と同様に、集団療法(グループ・カウンセリング/グループワーク)の意義や効果を問う研究もたくさん報告されています。
ま、ここではそれらを深く解説はしませんが、玉井も長くグループ活動を長く続けてきましたので、グループにおけるいくつかの効果などをあげておきましょう。
まず言葉と目的・効果の整理から
集団療法:心理療法を集団で行う専門的支援の提供の場となる。
継続的な参加を基本とすることが多い。
同じような悩みを抱えている人を集める場合、悩みの種類の特定をせずに集団を作る場合があり、それぞれにメリット/デメリットがある。
何よりも、費用的に個人療法よりも安価である。
集団カウンセリング:カウンセリングという言葉は、厳密には心理療法とは異なる。誤解を恐れずに言うと、疾患を治すのが心理療法と考えれば、個人の健康的な側面を伸ばしていくのをカウンセリングというとも言える。
よって、集団カウンセリングとは、継続的に様々な人たちとの出会いなどを通して、自己理解・他者理解を深めていきながら、コミュニケーションスキルを高めたり、といった複数の効果が想定される。
グループワーク:サイコドラマ(心理劇)やゲシュタルトワークなどでも行われるが、上記のような取り組みの中で行われる、深く気持ちに触れる話し合いやワークのこと。
その取り組み自体がその場限りのものでもあり、継続的ではないグループ活動をグループワークと呼ぶこともある。
それらの中で、SST(社会スキル訓練)やCBGT(集団認知行動療法)、アサーショントレーニング、各種作業などを行ったり、その取り組みを通して体験することを振り返って深めていくなど、工夫されていますね。
または、そのように取り組む場所を持てるようにして、生活を支援したりもします。人によって異なるニーズに合わせて、様々な団体、機関がそれぞれ工夫して提供しているものがありますね。
ちょっと雑なところもありますが、簡単にまとめておきました。
グループというと、心理を専門にしている方の多くは、過去にはエンカウンターグループなどを体験したりしながら、自分と出会い、人と出会ってきたことと思います。
私も、これを書きながらそんなことを繰り返していた時代を思い出しました。
私も、グループに育ててもらった側面も大きいなぁ…。
明日からは、既にお伝えしているように、玉井心理研究室でも心理グループを始めます。定期的に開催していく予定です。
関心がある方は、是非ご参加ください。わからない方は、お問い合わせください。
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