フロイトが言ったこと 働くこと
20世紀初頭の偉大なる医者の一人、ジークムント・フロイトの名を聞いたことがある人も多いでしょう。
心の深い心理、個人の無意識の構造を解き明かそうとし、精神分析を創始した人ですね。
誰の質問だったか覚えていませんが、フロイトに誰かが質問しました。「人にとって必要なことは何ですか?」
フロイト曰く、「愛することと働くこと」。
今年もお疲れさまでした
年末年始も仕事が続く人もおられることでしょう。年末年始は、ゆっくりとされる人もいるのでしょう。
私は、論文を書いています。これも、仕事のようでありながらも、個人的に追求するテーマでもありますから、趣味みたいなものなのでしょうか。
うーん、その過程はそんなに楽しくないことが多いのですが、その結果の実りは大きい…かな。
人が苦しみからとらわれなくなる過程、そのためのアプローチについて整理しています。
人生における仕事の意味
仕事は自分の人生にとってどのようなものでしょうか?
仕事自体に意味を感じる人もおられるでしょう。仕事に喜怒哀楽を感じ、それを通して成長していく人もおられるでしょう。
仕事で関わる人との関わりに意味を感じる人もいるでしょう。
陽明学者・哲学者でもあった安岡正篤先生は、日用心法の第6~第10において、仕事について述べておられます。
私も、しばしば自分の振り返りの一つの指標とさせてもらってきました。
第六、精神的動揺があっても、仕事は平常どおり続けてるか。
第七、毎日の仕事に自分を打ち込んでるか。
第八、自分は仕事にどれだけ有能か、自分は仕事に適しているか。
第九、現在の仕事は自分の生涯の仕事にするに足りるか。
第十、仮に自分の仕事はどうしても自分にあわぬ、
自分の生活が退屈であるとするならば、自分の満足は何によって得るか。
『安岡正篤 一日一言』(致知出版社刊)より一部抜粋
一年の仕事を終え、振り返りをして、来年に向かう際に、先人の教えを参考にすることもよいことかと思います。
私も、今年も多くの方とのご縁をいただきました。苦しみの中で自分を見つめ、内省を深めていく過程で心の自由を取り戻していかれる人たちの姿を見させていただき、感銘を受けました。
様々な感情の問題の解決のために、しっかりと心理療法を進めていくことで楽になっていく姿を見て、人間についての理解を深め、治療法の研究をさらに深めたいとも考えました。
生きている限り、自覚のあるなしに関わらず、働いています。人生にとっての仕事、そんなことを考えてみてはいかがでしょうか。
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