映画「雨あがる」
数日前のことですが,テレビで山本周五郎の小説であり,黒澤明の遺稿脚本を小泉堯史監督によって映像化されている「雨あがる」が放映されていました。
めちゃくちゃ懐かしい。
寺尾聰が主役で,強いけれども仕官がかなわない侍を演じ,宮崎美子がその妻を演じています。
この夫婦も,それぞれに味わいがあるんですよね。
昔,とても好きな映画で,何回も見ていましたが,また嬉しくて見てしまいました。
当時の私の兄貴分みたいな人も大好きで,よくこの話をしていました。
一年に一度だけでも,嬉しい日があるだけで生きている意味がある,
一生で初めて嬉しかった。生きているっていいことなんだということがわかった,貧しい人たちが残した言葉が身に沁みてくるのですよね。
いつも良くないと,いやな状態はないようにしないと,ではないのですね。
厳しいことが殆ど,ほんの時々に訪れるかもしてない嬉しいこと,そんなことを支えに生きていこうとしている人たちの物語でもあります。
心の戻るところ
人の心は変化し続けますよね。
嫌なことは,私たちの心に強く影響します。良いことも,もちろん私たちの心の栄養になりますが,嫌なことの方が強い力を持ってしまうのですよね。
特に,過去からの経験でよいことを経験していることが少ないと,嫌なことに持って行かれてしまいがちです。
それでも,心は必ず戻ります。
嫌なことは,必ず通り過ぎます。
そして,ふと心に訪れる心に触れる瞬間があります。
ささやかな人の優しさ,ふとした美しく心を打つ景色,歩いているとおいしそうなパン屋さんのにおい,道端に咲く花,けなげで一生懸命な子どもたち,しっかり意識しておかないと,そんなものがあったことすらなかったことになって,忘れてしまいそうな素敵な宝物たち。
そんな心の戻る場所を,丁寧に確認しながら,生活したいですよね。
私も,少しコロナ疲れで心がささくれ立ちそうでしたが,また思い出せました。
丁寧に,時間を過ごしたいと思います。
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