『サピエンス全史』
この本はとても注目を集めましたね。
先日、テレビで著者のハラリ氏が出ていたので、少し見てみました。
 サピエンスが辿ってきた歴史を、
 ・認知革命
 ・農業革命
 ・科学革命
 とくくっています。
 人が言葉を持つことで人と繋がり(認知革命)、虚構も受け入れるようになったのが最初。
 次は、農業で豊かになると考えて取り組み(農業革命)、実際には狩猟採集の時代よりも労働が増えた一方、安定が得られたと考えるようになったが、それ自体も虚構化も…と。ここで信頼する、といった虚構を受け入れるようになったのです。
 そして最後の科学革命では、統計を通して未来の見通しが立つ、ということができるようになりました。
詳しくは、沢山の人が書いているからそちらに譲るとして…
信じるものをお互いに大切にする
テレビで発言していたハラリ氏が言っていたことで、特に記憶に残っていることは、宗教についてでした。
 宗教も虚構という物語に過ぎないと言っており、信じる人は自分が信じたものだけを信じており、それ以外を排除している。
 その様な排除の構造は、人の間の断絶を作ってしまう。
 多くの宗教の中に、共通するものがあり、その部分を確かめ合いながら、それぞれの違いを認め、話し合いを進めていくような姿勢が大切だ、ということを述べていました。
「そうだね!」と強く思いました。
物語を生きる
 人は、それぞれ自分の物語を生きていますね。
 その物語がなくなると、虚無に陥ります。
 例えば、過去の自分がやってきたことを否定するような見方を手に入れてしまうと、「私はいったい何をしていたのだ」と過去の物語を無駄なものとして、捨てようとします。
 この自分の物語を捨て、書き換えていく過程は簡単ではありません。
 丁寧に、対話を重ねるなかで物語を紡いでいきたいですね。
      
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