対人関係・境界線

DV(ドメスティック・バイオレンス)とは

コスモス

DVとは

 ドメスティック・バイオレンス(以下DV)は、配偶者や恋人など親密な関係にある人、またはあった人によって行われる暴力のことですね。
 以下のような形をとると言われますね。

・物理的な力を行使する、つまり暴力にあたる身体的なもの
・心無い言動や態度により相手を傷つける精神的なもの(経済的なものを含む)
・性行為を強要したり、避妊に協力しない、中絶の強要といった性的なもの

 初期のDV防止法(配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律)では、婚姻の有無に限らず配偶者からの物理的暴力が行われているものと定義されていましたね。
 その後の改正で、精神的暴力や性的暴力も加えられることとなりました。

モラハラ

 近年は、DVと似たものとして、モラハラという用語も使われるようになっています。
 以前は、DVは身体的暴力、モラハラは精神的暴力と区分されていたようですが、前述のようにDVの定義が拡大してきた中で、モラハラはDVの一部と見做してよいものとなっています。

 ただ、それらの違いについてもう少し考察を深めてみると、モラハラは、モラル・ハラスメントの略ですし、道徳や倫理観といったものをタテにとり、相手を責めて追いつめる、という方法論的な違いがあるといえるかもしれません。

 一例として、あるカップルの夜の会話です。
 A夫:このごはん、ちょっと焦げているんだけど、なんで。
 B子:ごめん、ちょっと目を離してしまって。
 A夫:えぇ~、焦がさないでよ。
 B子:ごめんねぇ。
 A夫:え、なにそれ。謝っているつもりなの。仕事で疲れて帰ってきたら、この仕打ちかぁ(はぁ)。
 B子:いつもいつも、謝っているじゃないの。
 A夫:え、またヒステリーかよ。どれだけの仕打ちを俺は我慢すればいいんだよ。(と目の前の料理を食べず、他のものを食べ始める)

思いやりを持てるか

 加害者は、内省ができないわけではありませんが、相手のことを思いやることが大変に下手です。
 人のことを想像できない、これはそのような育ち、という意味でも加害者も本当に人と気持ちを共有することができない、ということでは寂しい人です。

 古い本ですが、『男はプライドの生き物だから』という良い本がありました。

 被害者となる人も、『だめんず・うぉ~か~』ではありませんけど、しばしばそのような相手を狙ったように捕まえてしまいます。

 加害者も、被害者もしばしばじっくりと心理療法を行うことで、新しい生き方を身に着けていくことができるようになります。
 何とかしたいと思う方は、ご連絡を頂ければと思います。

 

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右の画像、どこにあるか見つけられるでしょうか(笑)

下のボタンをクリックして頂いたホームページの中にあるのですが、見つけられたらすごい!

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