1/fの揺らぎ
以前、「1/fの揺らぎ」ってはやりましたよね。
洗濯機の回転とかもそれを売りにしていたような…。
これ、パワー(スペクトル密度)が周波数 f (f>0)に反比例するゆらぎを示しているんですよね。
海の波の揺らぎ、火の揺らぎ、空気の流れの揺らぎ、そんな自然界の様々なことから脳のシナプス(神経)の発火まで、その揺らぎ、ノイズとでも言いましょうか、それには関係がなさそうで、結果として関係があるのだ、ということが明らかになっているのです。
そしてノイズがそれぞれの動きに力を与えているのです。
ノイズというと、余計なものと思うかもしれませんが、とても大切なんです。
ま、私もその専門家ではないから、受け売りですけどね。
揺らぎがないと…
この1/fの揺らぎは、カオスのようなものですね。カオス理論も、20年以上前から注目されており、発展しています。
揺らぎのコントロールは、既に揺らぎではない
揺らぎはある程度はコントロールできる部分もあります。
ただ、コントロールした部分は、既に揺らぎではありません。
心が不安定であったり、気持ちの調整で難しさを感じている人にとっては、この揺らぎは脅威となるかもしれません。
バランスをとる、という話をすると、バランスって曖昧で困る。「はっきりさせたい」と白黒つけたくなる欲求が沸き上がってくるようです。
揺れているやじろべえの支点に瞬間接着剤を入れて固定すると、バランスは固定されますから安心するかもしれませんね。
ただそれは既に、バランスではありませんね。
バランス、委ねること
バランス、それは揺らぎに自分をゆだねるという要素が大きいのです。
人との距離感、我慢するところをしないところ、ありとあらゆるところにこのバランスが現れます。
難しそうでできない、わからない、という人もいるかもしれません。
安心してください。好きな音楽、自然の音、全て揺らぎが含まれており、私たちはそれに安らぎを感じます。
実際に、心理カウンセリングの中でそのようなことを一緒に探していく、体験していく作業に時間をかけることが必要となる場合もあります。
揺らぎの中のバランス、それを目指していきましょう。
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