リカージョンとは
リカージョンを日本語で言うと、「再帰」「帰納」といった言葉になる。
決してホンダのバイクのことを書こうと思っているのではない。
ネットで改めて確認してみると、スズキのバイクのことばかり出てきたので…。
ロシアのマトリョーシカ、人型の人形の中に、同じ形の人形が入っていて、それが繰り返されて小さい人形まで続きますね。そんなものをイメージしてもよいでしょう。
脳科学の視点では、脳について考えているのは脳であり、その脳を考えているのもさらに脳であり、どこまも終わりのない考えにはまっていく、そんな構造をリカージョンと呼ぶのです。
リカージョンが進むことが心の分化、成長につながった
この次々と終わりなく続く視点を続けると、人は無限に出会います。
多分、動物はこの無限を意識することはないでしょう。
もしかすると無限を感じてはいるかもしれませんけど…。
人は、大脳が発達した結果、感じる能力に加えて考える能力を持てるようになりました。もちろん、訓練していくことでその考える能力はより発展していくのですけれどもね。
無限の心の深淵を見切ることはできないでしょうが、その奥深くに分け入る人たちはいますね。
その過程は、苦しみを伴うものでもあるでしょう。
私も、相談の場面で一緒に取り組ませてもらっています。
ポスト・トラウマティック・グロウス(PTG:外傷後成長)という言葉があります。PTSD(心的外傷後ストレス障害)の治療を乗り越えて、心が大きく成長していくということを説明しています。
まさに、リカージョンの大きな進展があるのでしょう。
人の気持ちを想像できる、より大きく、広い世界に対して…。
心理の専門家たちは、このリカージョンに惹かれた人たちでしょう。
私もその一人ですね。
もう一歩、苦しみから離れた違った世界を見るために、心理カウンセリングも役立ててみてください。
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