主人を探しに
姪っ子は無事帰って来て、安堵で涙を流しています。
それを見て周りのみんなも涙ぐんでいます。
でも私は主人のことが気になって感慨にふけってる場合ではありませんでした。
もしかしたらここで待ってたら戻って来るかもしれない。
でも、ずっと姪っ子を探し続けるかもしれない。
やっぱり私が探してくると言ったら、母が反対しました。
「今度はあんたが帰ってこなくなるじゃん!ここで待ってたら帰って来るって!!」
でもじっと待っている気にもなれません。
そうしたらお友達の一人が、「時間を決めて戻ってきたらいいんじゃない?」と案を出してくれました。
そうしよう!ということで、20分経って見つからなかったら帰って来ることにし、探しに行くことにしました。
私も回転扉から外へ
姪っ子について来てもらって、彼女が荷物検査を受けて空港内に入った場所に立っていてもらい、もしそこに主人が通ったら、みんな待っていて私が探しに出ていて、20分経ったら戻って来ることになっていることを伝えてもらうようお願いしました。
私は、姪っ子が最初通り抜けてしまった回転扉まで戻り、回転扉を押して外に出ました。
飛行機に預けた荷物が出てくるレーン、飛行機から降りてきた人を待ち受ける人々、市街地に出る鉄道への案内…
色々なものが目に飛び込んできます。
構内をぐるっと探し回りましたが主人はいませんでした。
荷物検査場が見えたのでその辺りも念入りに見ましたが見つかりません。
見つからず、戻ることに
もしかしたらもう戻ってるかもしれないと思い、私も荷物検査を受け、中に入りました。
ゲートをくぐった後も振り返って見回していると、職員の男性が「どうかしましたか?」と聞いてきました。
事情を拙い英語で話しましたが、「ふーん」という感じで行ってしまいました。伝わらなかったのか、どうにもすることができないのか…。
いったん空港内に入りましたが、そこで待ってるはずの姪っ子がいません。
どうやら私は、姪っ子が入った入り口とは違うところから入ってしまったようです。
空港内を移動して、姪っ子がいるところに行くと、主人は通らなかったとのこと。
しかたがないので一緒に、みんなが待っているところに戻ることにしました。
全員そろった!
みんなのところに戻ると、そこには主人の姿が。
母の言う通り、主人もほどなくして戻ってきたとのこと。
空港には入り口が4つあって、主人はその一つ一つで姪っ子を探しながら戻ってきたと言いました。
一つ見つけたら、そこだけだと思い込んで入ってきてしまった私は、浅はかでした!
これで全員揃いました。良かった…。
主人は、姪っ子が見つからなかったら、一人ここに残らないとな…などと考えていたとのこと。
私達がそんな必死な思いでいた中、母はサンドイッチとビールを楽しみながら待っていた様子。
どこまでもおめでたい…。
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